日記

スーパーおじいちゃん

おはようございます。副住です。
一昨日の事ですが、一通りご法事を終え、ハガキをポストに出しにいこうと
3時前くらいにお寺をでようとしました(もちろん車で)・・・
すると、おじいさんがご本堂に入ろうと歩いておられました。
よく見るとFさん(お寺想いの熱心なご門徒)でした。
Fさんは東京在住。最近老年の為 車を手放された89歳のおじいさんです。
Fさんに気づいた私は、車をおりて声をかけました。(Fさんは耳が遠いから 大声でないと聞こえないのです)
しかし・・・聞こえない。もう一度大声で 「どうやってきたの?」とお尋ねすると・・・「え?」と言われ、何度か言い直しました。
すると「駅から歩いて!」というのです。
・・・!?・・・!?え!?なんで!?
駅から西照寺までは5キロくらいあるのです。
私も歩いたことなんてありません。それを89歳のおじいさんが「1時間20分かかった」と・・・
恐ろしいおじいさんだな。と内心思いながら「なんで歩いてきたの?」と聞くと「試しに・・・」というのです。
何の試しなんだろう?と笑いそうになりながら、疲れたように見えたFさんに「これからどうするの?」と聞きました。
「お墓掃除も終わったから、お線香をあげたら帰る」というので、「待ってるから 車で送りますよ!」と駅まで送ることにしました。
車内の中で 大声で話ながら(でも聞こえてない) しばらくいくと「そういえば、昼メシを食べてないから・・・どうしよう」と言われ
駅近くの定食屋さんに入ることに・・・
3時過ぎだったので、私は食べませんでしたが、しばらく付き合うことに。
15分くらい話したところで、ようやく補聴器を取り出し耳に装着!
内心、「もってるんかい!」と突っ込みをいれながら、話を続けました。
補聴器は良く聞こえますね。それからは普通に話すことができました。
(もっとはやくからつけてよ!)
しかし、定食(カキフライ定食を頼んでました)がでてきても、話に夢中でお箸が手につきません。
話題は、「これまでの西照寺」 「西照寺への願い」など熱い想いをお聞かせいただきました。
食事が運ばれてきて50分 まだ一口も食べないまま 話が続きました。(何回も食べてと勧めたのですが) 
ありがたいことだなと思いながら、私も5時には帰らねばならなかったので、駅まで送り届けたかったのですが、
間に合わず、訳を話して先にお店をでてきてしまいました。Fさんは話ができて良かった!と満足そうでした。
私も勉強になり、とてもありがたかったです。
Fさんを駅まで送り届けたかったと思いましたが、駅はすぐ近くなので 大丈夫だと判断したのです。
それにしても、ありがたいスーパーおじいちゃんだなと思いました。