日記

鳥獣戯画 立体アート

こんばんわ 住職です。

今日は夜の更新となってしまいました。普段はブログの夜の更新はあり得ません。忘れているからです。

しかし、今日は西照寺にとって、嬉しい出来事があったので、夜なのですがブログ更新を思い出したので

す。

私は、知人を通じて最近、Kさんとお目にかかるご縁を頂戴したのです。Kさんのご自宅にお邪魔させていた

だいたわけです。

Kさんは、ある意味、その道を追求された職人様なのです。私も知人を通じ、耳にしたことはあるのですが

直接作品を拝見したこともなかったので、よくわからなかったのです。

それが先日、たまたまご縁を頂戴し、Kさんのご自宅にお邪魔させていただいたのです。

そこで目にしたものは、Kさんの作品でした。

素晴らしい。

ただその一言に尽きました。

その後、会話を通じてKさんから、西照寺に作品を寄贈しても良い!と仰っていただいたわけです。

正直、ご自身の大切な作品をご寄贈くださるという事をお伺いし、嘘なんじゃないか!?と思った

ことですが、現実だったわけです。

それが本日、実現したわけです。

その作品がこちら

鳥獣戯画を立体アート?にしたものです。写真でみると、立体的に見えないのが残念なのですが、とても素

晴らしい作品なのです。すこしアップしてみましょう。

残念ながら、立体的には見えませんね。でも実物は立体的なのです。

鳥獣戯画とは、貴族社会であった昔の日本社会で、貴族を風刺するような作品として描かれているもので

す。確かそうだったような気がします。

貴族をサルや蛙に見立てて着物を着せ、馬鹿にしているのです。馬鹿にしているというか、貴族だって

所詮同じ人間なんだ!ということを表現している絵が鳥獣戯画という絵巻物だったと思います。

それを、立体的に和紙でアートにしているのが、Kさんなのです。

中世フランスが起源のアートということです。

フランス発祥ということで、通例は西洋紙が一般的なのですが、ここは日本。Kさんは、それを日本風にア

レンジし、和紙で作品を完成させています。さらに、内容も鳥獣戯画。

これを西照寺にご寄贈くださったのです。とても素晴らしい作品です。ぜひ、一度見に来てください。

本当に一見の価値があります。

Kさんの作品展は、7月に美術館で行われるのですが、そちらも今後、ご案内できればと存じます。

それにしても、本当に素晴らしい作品をご寄贈くださり、有難うございます。

Kさんの想いとしては、ご自身の作品を多くの方に見ていただき、楽しんでいただきたい!という想いから

だろうと拝察しております。

これまで西照寺で開催してきた文化財鑑賞会も同じように、ご寄贈者の方から、多くの方々に触れていただ

き、作品の役目を果たせるように活かして欲しい!と言われたことと同じだと思っております。

素晴らしい作品を、なるべく多くの方々に見ていただき、感動や何かしらの想いを持って帰った欲しい!

きっと、純粋にそのような想いからご寄贈くださったのだと拝察しています。

ですから、私の使命は、そのようなご寄贈品を、多くの方々に見てもらって、感動や興味を届けることが

私の使命だと思っています。

今後は、頑張ってその役割を担っていきたいと思っております。