こんにちは 住職です。
梅雨に入ったら、しばらく太陽は拝めません。と予報で言われていたのに、今日は晴れてます。
しかも、真夏日となりそうな温度です。今朝も早起きして、暑くならない内に、朝のトレーニングを終える
ことができました。しかし何故か今日はトレーニングしたくない気持ちでした。
ここで休んだら、終わってしまうと思い、無理やりトレーニングに出かけましたが、いよいよヤバイ気配で
す。トレーニングをし始めれば、無難に終えられるし、さほどキツクもないのですが、どうした事でしょう
朝からトレーニングするのが、億劫(オックウ)になってきつつあります。
久々に億劫と言いましたが、実は億劫は仏教から来ている用語なんですよ。
たまたまブログを綴っていたら、億劫という言葉がでてきました。それを見て、そういえば!と思ったので
書いています。
億劫というのは、本来の仏教的意味は、果てしなく長い時間の意味なのです。
そもそも、劫(コウ)という時間の単位が仏教ではでてくるのですが、これが果てしないのなんの。
こんな解説がでてくるので、ご紹介しましょう。
一辺40里(日本では1里=3.9K、中国だと500m。何故か全然違う)の正方形の大石の上に、百年に一度、
天女が降りてきて、薄衣で大石の上を払います。そうすると、ほんの少しだけ磨滅します。
そうやって、大石が完全に無くなるまでを 1劫をいうのです。(もちろん、諸説あるがいずれも果てしな
い)
最初、私は大学生の頃、これを知って、インド人の壮大さを知りました。正直、馬鹿じゃないの!と思った
くらいです。
億劫(オックウ)とは、正式には、そんな長い時間が億回もあるということ。本当の意味では、果てしない
時間のことを言うのですが、それが転じて、「面倒で腰が上がらない」ような意味で用いられています。
語源から転じたのでしょうが、そんな果てしない時間を聞けば、面倒というか、腰はあがりませんね。