おはようございます。住職です。
昨日から、私の勤務する部所、東京教区教務所では冬期僧侶寺族研修会を開催しています。
今年度は、新型コロナウイルスの影響で、夏期の研修会は中止。冬期の研修会は初めての試みとして
WEB研修会という形態での開催!です。これまで寺院業界では、年配の方も多くWEBなど、普段から
あまり用いない僧侶の方々が多かったですし、そもそも寺院でHPを持っていないというお寺さんも
普通にありました。強烈にアナログ系な業態だったわけです。
もちろん、中にはバリバリのデジタル!という方もおられますが、総数的に寺院業界では少数派だったはず
です。デジタルに移行しようとしても、相当数の反対意見が出されてきたと思いますし、そもそも環境が
デジタル対応できていない寺院も普通にあったくらいです。
寺院業界では基本的に対面や集まる機会を重視してきたことや、会って話すことこそが大事!との意識も強
く、また連絡も手紙やFAXが基本だったわけです。会議でも、メールはするのですが、メールはサブ的な扱
いで、出欠の連絡はすべて紙が第一優先されていたのです。会議のご案内を手紙で郵送。出欠連絡を電話か
FAXで入れてもらう!というのが、基本形でした。
それがコロナによって、密を避ける必要性から対面や集合を回避する流れができてしまいました。
寺院業界は大変です。
私の所属部所は、私の上職の所長の意向と、事務を仕切る賛事の適切な仕事ぶりによって、6月頃からデジ
タル化に踏み切ったのです。これはある種強制的というか、デジタルに移行しなければ、何も進まなくなっ
てしまう為、対応をしていったのです。
状況が状況だったので、教区内寺院のご理解もいただけ、どうやればいいんだ!?など、利用の仕方に対す
る不満はありますが、デジタル移行の流れは仕方がないと納得してくださっているように思います。
昨年の3月に緊急事態宣言だ発出され、6月頃からZoom会議、秋ころから教区内の3分の1の数の寺院が
まずはサイボウズに加入し、アカウント付与を行うことで、連絡事項やレジュメ、スケジュール管理など
諸々が可能となってきました。
サイボウズに関しては、急な展開となった為、本来は全部の寺院にアカウントを付与できればよかったので
すが、予算の関係や可能な業務量ということもあって、取り急ぎ教区の役職に就いている寺院にアカウント
付与することを優先せざるを得なかった為、こうなったわけです。もちろん、サイボウズが使えるか?など
実際の利用の仕方の実験的な意味もあり、約150寺院ほどにアカウント付与をしているのです。
これらが、ようやく機能し始め、寺院業界でも私達の浄土真宗本願寺派 東京教区の寺院は、おそらく比
較的デジタル移行が早くできてきているように思っています。
そんな結果、昨日からの研修会もWEBで行える環境が整ったのです。
一年前では考えられなかったことが、現実に今起きています。(もちろん、参加人数は集合型よりも圧倒
的に少ないこととなっています。それだけ参加ができない人が多いのでしょう。でも開催できているだけ
で素晴らしいことなのです)
今後は、各寺院に属する僧侶の皆様と、「ITを使いこなす」を目標にスキル向上を目指していかなければな
りません。私も基本的にアナログ人間なので、恥ずかしい限りなのですが、やらなきゃならないので、
少しづつですが、以前より、色々なことができるようになってきました。
しかし、「ITを使いこなす」までは全然いっていないので、そこを目指さないといけません。