おはようございます。住職です。
室町時代から安土桃山時代にかけて、浄土真宗のお寺も町中に増えてくるようになりました。
この頃の浄土真宗のお寺の役割は、阿弥陀仏の救いを民衆と共に喜ぶ場所。
あるいは、民衆に説き聞かせる場所としての役割が大きかったと言われています。
そして、日本のお寺にとって、とてつもなく大きな変革が起こるのが、江戸時代となります。
江戸時代、幕府はキリスト教を危険視しており、キリスト教が国内に入らないように、お寺を利用すること
にします。
民衆は、どこかのお寺に属し、檀家にならねばなりませんでした。
民衆をお寺に所属させる「寺請制度」を用いたのです。
ですから、この頃にお寺は全国で激増していくのです。
民衆をどこかのお寺の檀家として所属させることで、キリスト教徒ではない証明とさせたのです。
幕府の庶民統治の一つの方法として、お寺は利用されたのでした。
さらに、もう少し年月が経つと、寺子屋が始まります。お寺を民衆の初等教育機関としたのです。
このようにお寺は幕府と繋がることで、幕府から補助金を貰うこととなります。
幕府の民衆統治の一機関として必要とされたお寺は、この時に宗派を問わず、人里に建てられることとなっ
ていきました。
この時のお寺の役割は、キリスト教を入れない為の民衆統治機関。
さらには、民衆の教育機関として江戸時代の民衆統治機関の役割を担っていたようです。