日記

雑務 原稿執筆

おはようございます。住職です。

今年始まって、早2日目。今日も安定した晴れ空となっています。

風も時々、強く吹く時がありますが、全体的には穏やかだと思います。

今日は、父に寺務所の管理をお願いし、私は書斎でゆっくりと雑務をこなしています。

今月に開催される、とある研修会の講師を依頼されており、その準備とお勉強。

さらには別の仕事で原稿を提出しなければならないので、その作成もあるのです。

原稿は、奇数月が私の担当らしく、全部で5本あげないといけません(1本1000字程度)

実は、原稿執筆というお仕事に関しては、私の過去の苦い思い出があって、消極的なのです。

私が40歳前後の時、原稿執筆のお仕事も多く、毎月入稿しなければいけなかったり、かなり大変でした。

以来、原稿執筆のお仕事は、お断りしていたのです。

しかし今回、「数年前に一度お断りされてしまったのですが、そろそろどうでしょうか?」と、有難くもご

依頼賜ったので、本心はご遠慮したかった(別の機関紙で大変な苦労をしたので)のですが、お声がけくだ

さる有難さを考えると、お引き受けせざるを得なかったわけです。

因みに、大変な苦労というのは、我が宗派が発刊する新聞に原稿執筆の依頼を受けたことがあったのです。

私が40歳前後の頃の話です。

毎月、原稿を入稿するお仕事で、私も深く考えずにお引き受けしたのですが、それが大変だったのです。

宗派の新聞ではありますが、全国の寺院やご門徒さんに購読者がおられますので、それなりに人目に触れま

す。発刊部数も通常は3万とか、お盆や新年号だと10万部以上出されるそうです。

そんな事もあって、しっかりした体裁記事でないと恥ずかしいですから、とある新聞社のお力を借りて、

記者の方が記事チェック(文章校正)をしてくださるそうなのです。

そこで、私の記事も毎回ダメ出しをされまして、とても苦労した覚えがあるのです。

ただし、この件に関しては、私の原稿をより良くする為と、厳しくも育てる視点があったのだと思います。

もちろん、ダメ出しされる原因は、私の文章力のなさが問題なのですが。

そもそも新聞記事を書いたこともない私ですから、どんな文章が正解なのかもわからず、記者の方からのダ

メ出しと提出期限の間に挟まって、大変な苦労をしたのです。

記事には、書き方があるのですね。それを学んでいない私には、正解がなかなかわかりませんでした。

もちろん、苦労はしましたが、とても勉強になりました。

しかし私の仕事は、記事や原稿を書くことが本業ではないし、そもそも書きたくて書いているわけでも

ないわけです。依頼されたから書いていたのです。そこに、思いもよらぬこの苦労が加わると、大変な

気持ちになりました。このお仕事は1年でやめさせていただきましたが、このお仕事で自分の甘さを

学んだのです。依頼されたお仕事は、引き受けた以上、プロの完成度でなければいけない。

依頼されたから書いているだけ、完成度を求めるなら、違う人に書いてもらえば!と、どこか自分の中に

あった甘ったれた自分を確認させられた一件だったのです。

もちろん、上記は新聞という特殊な事例だからこその話なのですが、この件以来、私は原稿を書く仕事は

私には無理そうだ!と思ってしまったのです。

以来、原稿執筆の仕事は引き受けないことにしているのです。

今回は、そんな過去の自分と向き合って、挑戦してみるか!とやってみることにしたのです。

ただ、今回の原稿は、おそらくチェックがあったとしても、素人さんがチェックする程度でしょうから

ダメだしもないかもしれません。そういう面では、挑戦になっていないかもしれませんね。