「なぜ、親に聞いておきたいことは言葉になりにくいのか」
西照寺noteの第2回記事として、
「なぜ、親に聞いておきたいことは言葉になりにくいのか」
を公開しました。
西照寺では現在、法事や納骨の場でのご遺族の声をもとに、
「親に聞いておく10のこと」という取り組みを少しずつ形にしようとしています。
前回の記事では、
「親が亡くなった後、本当に聞いておけばよかったと思うこと」
について書きました。
親が生きている間は、聞けることの大切さに気づきにくい。
そして、亡くなった後になって、単なる情報ではなく、
「その人が何を大事にして生きていたのか」を知りたくなることがある。
そのような問題意識を、最初の記事では綴りました。
今回の記事では、さらに一歩進んで、
なぜ、親に聞いておきたいことは、いざ聞かれると言葉になりにくいのか
ということを考えています。
聞き取りの中で、あるご遺族に、
「お母さまから聞いておけばよかったと思うことはありますか」
とお尋ねしたことがありました。
すると、その方はすぐに、
「色々ありますよ」
と答えられました。
けれど、続けて
「どんなことですか」
と具体的に尋ねると、しばらく考えた後、
「あれをどこに仕舞ってあるのか、とか……」
という実務的な答えになりました。
もちろん、物の置き場所や大切な書類のことも、遺された人にとっては大切です。
しかし、その時に感じたのは、
「聞いておきたかったことが何もない」のではなく、
本当に深い問いほど、すぐには言葉になりにくいのではないか、ということでした。
親が何を思って生きていたのか。
何を大切にしていたのか。
どんな思いを、言葉にしないまま抱えていたのか。
こうした問いは、単なる情報ではありません。
親子の関係や、その人の人生全体に触れる問いです。
だからこそ、いざ聞かれると、すぐには答えられない。
言葉に詰まる。
実務的な答えに寄っていく。
でも、それは「何もない」ということではなく、
むしろ「ありすぎるから、すぐには言葉にならない」のかもしれません。
西照寺が考えている「親に聞いておく10のこと」は、
親の人生をきれいにまとめるためのものではありません。
感動的な物語を作るためでもありません。
無理に深い話を聞き出すためでもありません。
聞けるうちに、少しだけ聞いておく。
残せるうちに、少しだけ言葉を預かっておく。
そのための小さな入口を、必要な方に届けたいと考えています。
今回の記事は、西照寺が今後取り組もうとしている
「親に聞いておくこと」
「家族の中で言葉になりにくい思い」
「大切な言葉を静かに預かること」
につながる、大切な問題意識について書いたものです。
詳しくは、下記のnote記事をご覧ください。
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