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存在の証②

墓仕舞い後に残しておきたい故人・家族の記録とは

墓仕舞いをしたあとにも、故人や家の記録を残すことはできます。では、何を残せばよいのでしょうか。豪華な家史を作ったり、膨大な資料を保存したりする必要はありません。小さな情報でも、未来から見れば大切な手掛かりになることがあります。

基本となるのは名前や年月日

まず考えられるのは、

・故人の名前
・戒名や法名
・生年月日
・命日
・家族との続柄

などです。現在の家族には当たり前の情報でも、世代が変われば分からなくなることがあります。「誰がいたのか」という基本情報だけでも残しておく価値があります。

昔のお墓の写真

墓仕舞い前に、墓石や墓誌を写真に残しておくことも大切です。写真には、墓石の形。刻まれた文字。周囲の様子。墓誌。など、文章だけでは伝えきれないものが残ります。現在はスマートフォンでも簡単に撮影できます。撤去してからでは撮れないため、墓仕舞い前に記録しておくことをおすすめします。

お墓があった場所

以前のお墓の所在地や墓地区画なども記録になります。何十年も経てば、「昔のお墓がどこにあったのか」を知る人がいなくなる可能性があります。場所が分かるだけでも、未来の家族が自分の家の歴史をたどる手掛かりになります。

家系図は簡単なもので構いません

家系図も有効です。ただし、何代もさかのぼる立派な家系図である必要はありません。父母。祖父母。曾祖父母。分かるところまでで十分です。誰と誰が親子で、誰と誰が夫婦だったのか。それだけでも、名前だけの記録より家族のつながりが分かりやすくなります。

家族に伝わる小さな話

「祖父は大工だった」「この家は昔、別の地域に住んでいた」「曾祖母は料理が得意だった」といった話も残すことができます。歴史的に重要である必要はありません。普通の家族の普通の記憶だからこそ、誰かが残さなければ消えてしまいます。

墓仕舞いをした理由も記録になる

将来の人からすると、「なぜこの家は墓仕舞いをしたのだろう」と思うかもしれません。例えば、「子どもたちに墓守りの負担を残したくなかった」「遠方に住んでおり管理が難しくなった」といった理由を一言残しておけば、その時代に家族がどのように考えたのかが分かります。「存在の証」では、このような小さな情報を組み合わせ、故人や家族を後からたどれる状態を残すことを考えています。

次回は、なぜデータだけではなく、石板という形でも残そうとしているのかをご説明します。

西照寺は、家族に今すぐ渡せない言葉や、未来に届けたい本人の思いを、本人の言葉のまま静かに預かる寺院です。

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