日記

西照寺のいいところ

おはようございます。副住です。
昨日は午後から久しぶりに、ご門徒Sさんのご自宅に行ってきました。
Sさんは昨年末往生されたご門徒です。
奥様を一人残され〈娘さんやお孫さんは、ちょっと離れて住んでいる〉、早くもご往生されてしまったわけですから、こちらとしても寂しくて仕方ありません。
もう少し、長く生きてほしかったものです。お寺としても、もっと手伝ってもらいたかったものです。
さてさて、そんなことを言っていても始まらないので、自宅で引きこもる〈最近は出かけるようになってきたようです〉奥様のご様子をみてきました。
「まだまだ気持ちが切り替えられない」と仰っていました〈当然のことです〉が、人が訪ねてきてくれると嬉しいと言ってくださいました。
(私は午後から行ったのですが、午前中にSさんのご葬儀を行った葬儀社さんの女性が来ていたようです。〈この葬儀社、西照寺がお願いしている葬儀社さんです〉
葬儀を通じてから、仲良くなったようで、時々遊びにくるのだとか)
西照寺の他のご門徒も、Sさん宅に訪ねられるようで、奥様はとっても感謝しまくっていました。
「お寺さんと親しくなれて、得した」と言ってました。こういうのって、いいですね。お寺の存在感かもしれません。
人と人とが支えあって・・・もちろん、時には面倒くさい時だってある。でもやっぱり繋がっているからこそ、一人では乗り越えられないようなことも、何とか前にすすめてもらえる。
人間ですから、気分があります。でも、人間関係を途切れさせてしまっては、一人ぼっちになってしまう。
現代は、ご都合主義で人間関係を判断してしまったり、余計な人間関係は構築しないなどと勝手に思い込んでみたりして、最後に周りには誰も自分のことを気遣ってくれる人さえいない感じになってきていそうです。これでは寂しいですね。
やっぱり皆で関わり合って、そして励まし合って、もちろん最後は一人で死んでいくのだけれども〈阿弥陀さんは一緒だけど〉、この世界にいるときには、お互いさまでいきたいものです。
西照寺はだんだんとそんなお寺に近づいているのかも。とSさんに言われて思わされました。