おはようございます。副住です。
昨晩はとても涼しく、久しぶりに寝やすかったですね。
7月に入って、暑い夜が続き、寝苦しかったこともあり
昨晩は爽快に就寝できました。
さてさて、今日は川越少年刑務所において
出所前指導があります。私の番なのです。
出所を控えた被収容者(正式にはそう呼称します)が集い
私がお話をするのです。
出所前指導ということで、普段の教誨とは異なり、
宗教の話はしません。むしろ道徳レベルの話で留める
というものです。
私個人の浅はかな考えでは、宗教という土台の上に
道徳が載っかっているって感じ。
例えば、道徳では「人として・・・あるほうがいいよね!」
という事柄ってよくあると思います。
でも、そもそも「人として」って何?とか、
何で「そうあるほうがいい」と思えるのか?とか、
道徳の根源部分、道徳を突き詰めていった先
そこって、道徳レベルだと答えが難しい。
例えば、「人を殺してはいけないよね」と道徳レベルで
語ると、当然でしょ!と納得する人が多いと思いますが、
一方で「何で殺してはいけないの?」と質問されたら
どうでしょう?
道徳レベルで答えが出せますか?
難しいことですね。
仏教はこの問いに、答えられます。
長くなるから答えませんが、
道徳を語るには、その素地として宗教がないと
道徳の本質を追及されたとき、答えに苦しくなってしまうのだと
思うのです。
だから、宗教者である教誨師に出所前指導として道徳を
語る場面が用意されているのであろうと、私は思っています。
出所前指導は1時間です。