日記

龍山寺

こんにちは 副住です。
台湾での研修3日目(初日は到着が夜だったので、
そのままホテル。2日目が、旧西本願寺別院と故宮博物館)
台湾のお寺に行ってみようということで、龍山寺を見学に
行ってきました。
龍山寺
(写真を撮ったんですが、PCにアップできなくて、上の部分を
クリックしていただいたら、龍山寺の写真などでてきます。)
こちらはそもそも私の研修目的には入ってなかったのですが、
研修旅行なので台北のお寺に行くのも入ってました。
私が台湾について事前に調べていたのは、目的であった旧西本願
寺と故宮博物館に関してだけ。その他はほとんど調べてなかった
わけです。龍山寺はパワースポットとして有名であると知ったの
ですが、観光寺院なんだろう!と、私は大して興味を示さなかっ
たのです。すると、ガイドさん曰く、龍山寺は今でも半分は観光
客で半分が現地の人がお参りに来ているお寺!と教えてもらい、
俄然興味がでてしまいました。そこで、やる気と共に龍山寺に。
確かに、多く人がご本尊にお参りしてます。現地の人です。
龍山寺は、入館料もとらないし、お供えはあがってますが、
どうやって経営しているのだろう?と不思議に思いました。
お線香みたいなものを皆さんがお供えして、真剣にお参り
しているのですが、お線香っていっても、お寺を維持する収入と
しては、足りないだろうなぁと思い、聞いてみたのですが、
願いが叶ったら、お礼参りに来るお寺として、現地の人に
受け止められているようで、お参りに来られた方がお布施を
されるのだそうです。お布施もバラバラだと思いますが、
あまり少額というわけでもないのでしょうね。
お寺が維持できるのですから。
お寺を維持するのは、結構大変なのだと思います。
これだけ、立派で歴史あるお寺ですから、建物が壊れたり
劣化してくれば、補強や修復をしなくてはいけません。
龍山寺は、国から支援があるわけでもなさそうですし。
補強や修復といっても、特殊技術がいるので、おそらく
金額も高額になるはずです。
お寺も本当は、維持とかを気にしなくて済むのであれば、
お金なんて気にしなくて済むのですが、お寺だからといって
電気代が免除されるわけでもないし、建物が壊れたからといって
職人さんが、無料で丁寧に修復してくれるわけでもありません。
やはり普通の会社と同じようにお金がかかるのです。だから
経営という部分は、宗教的にはどうでもよい話なのですが、
現実を生きていく上では、直視しないといけない部分なのです。
ここが私はとても難しいと思っています。
本当は、経営なんて考えずに、教えを伝える場に専念できれば
いいのでしょうが、そんな事をしたら、おそらくお寺は潰れて
しまいます。お寺にお墓を所有されている方は、お寺が潰れたら
その後の管理や埋葬の許可などができなくなるでしょう。
お墓を新たな場所に移動しなくてはいけなくなります。
あるいは、管理者として、どこかの会社が介在したら、
それこそ、管理費を現状よりも格段に値上げされたりする
こともあり得るでしょう。お寺が潰れるということは、当然
自分の生活を含め、たぶんご門徒さんにもご迷惑がかかるので
す。そう考えると、お寺も経営を考えざるを得ない現実におかれ
ているのです。理想と現実の間にあるのがお寺だなぁとつくづく
思います。
そのような意味で、龍山寺に俄然興味がでた3日目でした。
龍山寺ってどう経営ができているのだろう?という視点です。
でも聞くところによると、やはりお布施だそうです。
ただ、日本と違うなぁと思ったのは、願いが叶ったらお礼参り
に来て、多くのお布施をする!という点(ここは日本でもあり得
ることですが、日本だと、願いが叶う=お布施とはならない
こともあり得ます)、
もう一つは皆さんの生活の中に、お寺がある!という点だと思い
ました。