日記

被災者支援

おはようございます。住職です。

昨日はブログ更新できませんでした。

というのも、坂戸のご門徒Hさんのご自宅が床上浸水し

私もお手伝いに朝から行っていたのです。

正直、この年齢まで床上浸水など実際に経験したこともなく、

TVの画面でしか、見たこともありませんでした。

今回は、連絡したご門徒の中では、Hさんだけ大きな被災をされ

ていたことが判ったので、お手伝いできました。

朝、Hさんに電話連絡し、状況確認。すると、軽トラが欲しい

とのことでした。

たまたま、西照寺の清掃部長のご門徒Hさん親子が朝掃除に来て

くださっていたので、急遽、一緒に坂戸のHさんの家まで手伝い

に行く事となりました。もちろん、軽トラは清掃部長の御許可を

いただき(笑)、坂戸のHさんに数日間貸し出すこととなりまし

た。私も含め、男手3人が加わり、お手伝いをしていました。

すると、11時頃だったか、鳩山のIさん夫妻が突然助っ人に。

どうやら、一昨日の私のブログを見て、朝様子見しに来てくれた

らしく、その後、応援に来たんだ!と言ってくれました。

凄いね。支え合いって、こういうのを言うんだ。Σ(・□・;)

嬉しいですね。法話会で繋がってる、念仏者の姿を見た気がしま

した。出来る事をやればいいんです。やらなきゃいけない!じゃ

ないんです。そんな義務感だと持ちません。そうではなく、

できることをやるよ!との姿勢でいいんです。

できないことだってあるんだし。

西照寺は、何となくそんな雰囲気があるように感じます。

それくらいが丁度いい。

さて、実際目にする床上浸水後の現場は、想像を絶します。

正直、1件のご自宅だけなのに、途方もなく感じるほどの労力

がいります。また、実際の労力よりも、当事者の精神的疲弊の

方が大きいと思います。Hさん、倒れないようにご自愛が必要で

す。長丁場だから、ゆっくりやるつもりでいきましょう。

昨日は、9時半過ぎに現場入りし、16時頃までやったのです

が、それでも、一部分の被災品を片付けられた程度。

私は東日本大震災の時、ボランティアに石巻までいったこと

があるのですが、その際、教えてもらったことがあります。

それは、部外者から来た人には、見渡す限りがガレキの山なので

すが、当事者からすれば、貴重な思い出ということ。

それを聞いて、当時ハッとさせられました。

部外者からはゴミだと思えても、当事者からすれば、大切な物と

いう場合があるのです。

今回も、水没した品々は簡単に処分!と思うけど、

その中に、ご門徒Hさんの大切な物だってあるはずです。

私はそれを気にしながら、処分品も仕分けしました。

写真などは、特にそうだから。多くのアルバムが水没してたので

す。でも、Hさんは写真はもういい!思い出は心の中!

と言ってくれたので、その一言を受け私はもう確認もせず、ドン

ドン処分(笑)ゴミだゴミ!(笑)

ただ、一点だけHさんが拘った大切なタンスがありました。

下二段が水没し、中に水が溜まって引き出しが出せない状態

なのです。なんとか、横にしたりして、少しは水を抜いたの

ですが、どうにか、それだけは無事でいて欲しいと願っていま

す。それは大事に扱いました。

こんな事思えるのも、Hさんと普段から接しているお陰かもね。

ご門徒のご自宅は、床上40~50センチ程度が水に浸かったよ

うで、水に浸かった品々は、全て処分せざるを得ない状況です。

昨日で、おおよそ大きな物は処分所に持っていけたはず。

残りは、細々したものです。それらが処分できたら、今度は

自宅を乾かしながらの、消毒です。

今は、タンスなどを屋外に出しているので、消毒後、それらも

屋内に戻さないといけないし、そもそも当事者Hさんが懸念して

いる、床下に水が残っていないか?あるいは、床が大丈夫なの

か? それらは、自宅が乾いてきてから判明することだと

思うので、正常に戻すにしても、しばらく時間がかかるはずです

。幸い、Hさんのご自宅は、泥水などは来ておらず、比較的

綺麗な水の浸水だったので、まだよかったのだろうと思います。

それでも、これだけ甚大な被害ですから、気持ちは滅入ります。

長期間、後方支援を続けます。頑張ろうHさん!