日記

新冷戦時代の幕開けか?

おはようございます。住職です。

先週の土曜日から暖かさのレベルが上がりました。ようやく春の兆しが。。。

本当に嬉しいです。やっぱり私は寒いのが嫌いです。体調も芳しくなくなるので。

暖かくなってくれば、これまでの経験から咳喘息の懸念も薄まるのです。ウォーキングも再開できます。

あともう少しです。

さてさて、昨日の続きですが、ロシアがSWIFTという国際決済システム、送金システムから除外されること

が決まったので、石油ガスが輸出できなくなる為、あらゆる物が値上がってくるでしょう。インフレですね

。しかし、これがロシアのウクライナ侵攻を後悔させるような制裁になるかと言えば、ある程度は影響する

のでしょうが、ちょっと微妙な部分もありますね。中国の存在があるから。

SWIFTはアメリカ中心(ドルを中心とした)の制度でしょうから、そこから締め出されても、中国が新たな

中国中心?の決済システムを構築しているでしょうし、そこにロシアが加われば、SWIFTから締め出されて

も中国を中心とする決済システムの中で経済を回していくことも可能かもしれないと思うのです。

これまではアメリカ一強だったが故に可能であった、「アメリカ型支配構造」が、中国の台頭によって、

さらには中国が行ってきた中国型世界支配型構造への準備が、ここにきて機能することになってきた

ように思われます。

そう考えるとやっぱり、これまでの第二次世界大戦の戦後レジーム(世界秩序や制度の枠組み)が崩壊して

いく局面に私たちはいるのかもしれないと感じるのです。

これは、アメリカが力を失ってきたのか、あるいは中国の力が強くなり、さらにロシアという大国が手を組

むことで、アメリカを凌ぐほどの影響力が実現しつつあるのか。どちらでも構いませんが、これまでの時代

と変化が出始めているのでしょう。

この世は諸行無常ですから、平家物語ではないけれど、「おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごと

し。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ」なのです。

つまり、どんなに強いものでも、その強さは久しく維持できないし、猛々しい者であってもいつかは滅びて

いくのです。むなしいものなのです。

そう考えると、私達は生まれながらにして、アメリカ中心主義の世界秩序しかみたことがないので、あたか

もそれが当たり前のように感じていますし、これからもそれが続くような錯覚をしていますが、

当然ながらそんなわけありません。その事が具体的な形となって表出したのが今回のロシアのウクライナ侵

攻のような気がしてなりません。

きっと今後、世界秩序が変わっていきます。その具体的な始発点こそが、数年前のロシアのクリミナ侵略と

今回のウクライナ侵攻となるのではなかろうか!?と、後から振り返られるのかもしれません。

私達は今、まさに時代の転換期にいるように思えます。もしかしたら、今後の世界はブロック化して

これまで同様のアメリカを中心とした資本主義的秩序と、中国やロシアを中心とした共産主義・社会主義的

秩序の大きく2つの秩序ができてしまって、それぞれの枠組みの中で経済や資源を回していく。

何だか、新冷戦時代の幕開けのような気がしなくもないです。これまでの米ソ冷戦時代と違う点は、中国

の影響力かもしれませんね。

中国はしたたかだから、今回の件でロシアの資源を獲得できます。燃料やガスは中国独占のようなものかも

しれません。一方で欧米諸国とも、まだ上手くやりながら経済的交流を続けるでしょう。

欧米諸国はロシアを制裁したから、燃料が入手しづらいし石油やガスの価格高騰が起こり、インフレ状態に

なっていきます。しかも燃料という原材料の高騰だから、悪いインフレかもしれません。

そうなったら、欧米諸国の国民は疲弊していきます。もちろん日本も。

こうなってくると、資本主義側にいる国は、全体的に貧しくなっていく可能性が。

一方で中国は、それなりに欧米諸国と交流しながら、ロシアから石油やガスが入ってくる。

となると、中国にとっては原材料の高騰がないわけだから、物が安く作れることになるし、欧米に輸出する

には有利に働く。それはつまり、中国は世界で独り勝ちとなっていく。

仮にそんな私の妄想が見当違いでなければ、今回のロシアの件は、中国にとって漁夫の利という事に

なります。

中国はそうやって自国が体力をつけて揺れ動くことがない状態まで、なるべく穏便にしてから、出るところ

で出てくるのだろうと思います。そうやって世界の覇権を実現していくのではなかろうか!?と

私は妄想をしています。

そんな事を考えると、中国って凄いな。習主席って、凄いな。とか思ってしまいます。

そんな妄想が当たっているなら、今回の件が、すぐに台湾侵攻に繋がらないかもしれません。

台湾侵攻は、中国から見て、欧米との交流に旨味がなくなったと判断した時でしょう。

欧米と決裂しても、じゅうぶん中国中心でやっていけると判断できる時かもしれませんね。

その時、尖閣諸島や沖縄が、今回のウクライナと同様にならなければいいと思っています。

まったく、覇権とか支配とか、権力者の欲望なんてものが一番不要なのだと思わされます。

自分の思い通り!とも言えるような自己欲求実現を権力者が持つことで、多大な人が悲しくし

辛くなり、地獄と化していくのです。権力者はいいでしょう。そうならないんだから。

だからこそ、私は言いたい、権力者も自分が戦争被害に巻き込まれてみろよ!って。

実際に、攻撃されてみろよ!って。肉体的被害にあってみろよ!って。

相手の立場を想像できないような権力者は、権力者になるべきではないと思います。

もちろん、ロシア側からいえば、NATOが東側に勢力を拡大している!それはロシアが望む

ことではない!との主張なのでしょうが、いやいや、そもそも旧ソ連時代の同胞たちは、ロシア

に対する不信感からNATO加盟を望んできたのだろうと思うわけです。