日記

本質の追及 日本オリジナルの武器を

こんにちは 住職です。

お彼岸も終わり、ようやく今日から落ち着ける時間が取れそうです。

今日から少し、自分なりの学びを深める為、読書を進めたいと思っています。

大事なのは、事の本質を追求すること。私の場合は、宗教者として真実の追及となるでしょう。

おそらく、戦後の日本は、物質的豊かさを求め頑張ってきました。そして、一時期は世界でも

ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われる程の地位を獲得。経済成長と高品質を生み出す技術力を

有した国でした。それが、アメリカなどの戦略によって、徐々に日本は力を失うことになりました。

まったくの私見ですが、戦後の日本は、アメリカの価値観を受け入れながら、アメリカを追い求めてきまし

た。それはそれで良い部分もあると思いますが、しかし、一番肝心な日本らしさを軽視し、置き忘れてきて

しまったのだと感じます。どこに置き忘れたのかと言えば、過去にです。

アメリカは日本と比べ、歴史が浅いのです。だからこそ、歴史や伝統で世界と勝負しても、勝てません。

だからこそ、新しい分野で勝負をしてきました。知識を集め、科学技術を重んじ、それを活かすことで

アメリカは発展します。というよりも、そこを活かす国造りをしてきたのでしょう。国家戦略です。

しかし、日本は戦後、アメリカの背中を追いかけたのはいいけれど、国家戦略など持ち合わせていなかった

のか、あるいはアメリカの土俵のまま勝負しようとしたのか、いつのまにか、こんな弱い国家となってしま

いました。

もちろん、アメリカの背中を追いかけ、一時的には成功を遂げたかのようですが、長期目線でみれば、

勝負にならなかったわけです。

そりゃ、アメリカの土俵のままで勝負すれば、勝てるわけないのかもしれません。

そこで、大事なのは、やはり日本らしさだと思うのです。日本には歴史があって、過去の日本人が紡いで

伝えてきてくれた文化や伝統があるのです。長時間続いてきたものこそが肝心なのです。

なぜ、長期間続いているのか?と言えば、おそらく、その本質に真実に近い何かがあるからなのだと

思うのです。

真実に近いわけだから、いつの時代でも通じるわけです。だから続くことができる。

その本質を見極めながら、日本の文化伝統は培われてきたのです。

そこには、もちろん日本の自然環境などの影響もあるから、全世界で通じる本質ではない部分だってあるか

もしれません。しかし、長い事続いているものには、必ず真実とも言える本質があるのだと思います。

そこを見極めて、受け継いでいく。ここが猛烈に大事なわけです。

まさに、そこが素地となるからこそ、日本人としてのアイデンティティとなるはずなのです。

その日本人としてのアイデンティティを受け継いだ先に、アメリカの土俵を真似ることがあってもよい。

それぞれをアレンジすることで、アメリカの土俵のままではない、日本から捉えたアメリカ!が出てくる

のです。きっとそこにこそ、世界とも勝負できる武器がでてくるのだと思います。

しかし、誠に寂しきかな、戦後の日本は、そこに重きを置かず、過去に置いてきてしまったかのようです。

本来、日本オリジナルの世界にも通じる武器があったにも関わらず、そこに視点をおこうともせず、

単にアメリカの背中を追い続けてしまったかのように感じます。

これこそが、昨日のブログにも綴ったように、表面だけ立派に見えればいい!と考えてしまう偽物国家に

なってしまった大きな原因だと思うのです。

このまま偽物国家のままであったら、日本はやがて終わります。世界でも置いてけぼり。

活躍どころか、貧しくなっていくだけでしょう。

だからこそ、最後にまだ財産が少しでも残っているうちに、次世代の人々に大事な視点を伝えて

世界でも活躍できる人材を育成しないといけないのです。

私は、そんな事を思って、残された人生で私ができる事をやろう!と思っているのです。

まったく、出来損ないの私が、そんな事を思って活動しなければならないのです。

私よりももっと優秀な人ばかりなのに、なんで劣等生の私がこんなことをやらなきゃならないんだ!と

心底思っています。ちょっと誰か、本気でやってよ! 将来の日本の為にも、お願いしますよ。