日記

お坊さんが行う「心の整え方①」 仏教やお寺を通じて 

おはようございます。副住です。
今年も残すところ、あと3日となりました。
毎年この時期になると、何故か焦りませんか?
仕事・大掃除・年賀状・年越しや新年を迎える準備、などなど沢山ありますし、時間に追われます。
私の場合、仕事と大掃除がなかなか終わりません。 
仕事に関しては、年内に終えなければいけないというものでもないのですが、区切りとして終えたいという気持ちがでてきてしまいます。
もちろん、仕事量的に終わらないので諦めてはいるのでが、しかし気が急くのです。
このように気が急くのは、年末(あるいは新年)に特別な感情を持つから、そのようになってしまうのでしょう。
年末や新年という区切りを意識しすぎる結果、諸々に区切りをつけたくなっているのです。
ある意味、区切りというのは大事なことです。
しかし、意識しすぎると、これが重荷になったり、悩みの種やストレスの原因になったります。
現在の私であれば、「間に合わない(仕事や大掃除が終わらない)」ことが、ちょっとしたストレスになっています。
頭では理解しているのに、心では納得できていない。
だからこそ、仕事が終わらないことを頭では諦めているはずなのに、心が納得できなくて、気が急いているのです。
だからこそ、心を整えるのって、とっても大事。
ここで私の心の整え方の1つをお教えしましょう。
私は仏教を学んでいるので、教えの知識があります。
この知識を体感に移すことを実践します。
いわゆる、頭で理解できていることを、心に染み込ませるのです。
その為には、まず心と向き合える空間が必要となります。
私的に一番望ましいのは本堂。仏様の前ということです。(仏教の教えともマッチするから)
(私の場合、寺の息子なので、常時利用できます。もちろん、どなたでも自由に使っていいのです。でも誰も使わないから、私は利用してます)
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仏様の前で、一人座り落ち着ける空間をつくります。(私の場合、少し暗めの方が好みです)
座り方はどうでもいいです。あぐらでも正座でも体育座りでも自由。(私の場合)
心が落ち着く座り方がいいでしょう。
深く呼吸をして、心を落ち着けます。
落ち着いてきたら、目を閉じて自分(の心)と向き合います。
(例えば、今回の場合であれば、「気が急く」という心)
ここで、仏教の知識が役にたちます。
仏教の視点から、私の心に対談をもちかけるのです。
(仏教の視点)・・・「時間は川の流れのように、留まることがない。毎日が継続なのに、どうして年末年始を特別視してしまうのだろう?」
(私の心)・・・「なぜでしょう?世間の雰囲気に影響を受けてか、一年に一回という特別感からか、心がざわつきます」
(仏教の視点)・・・「毎日が特別だね。それをあなたは今実感している。素晴らしいことだね。」
(私の心)・・・「・・・・・」
対談終了。。。目をひらくと仏様がいてくださる。仏様に自分を認めてもらえた気がする。
そこから、目を開け閉めしながら瞬間瞬間の特別感を体感していく。意識する。我が身に擦り込んでいく。
気づきを落とし込んでいく作業をします。(この作業は結構重要で、いずれ同じような悩みを持ったとき、体(心)で思い出していくこととつながります)
(これまで上辺だけで気が急いていたことを実感します。この作業を通じ、もっと底辺からドッシリくるものを感じ、安心に包まれます)(ここまでくると、気持ちがドッシリします。世間の雰囲気とかにも振り回されづらくなる)
これで終了。
要は、自分の心を確認してあげる。
それを仏教で受け止めてもらうことが大切なのです。
もちろん、上記は一例です。
悩みに応じて、仏教の視点からの対談は変わります。
ですから、この記事は「心の整え方1」とでもしておきましょう。
最後に、本堂に行けないという人も多いでしょう。
その場合はお仏壇だったり、あるいはもっと気軽な場所で仏様とご一緒する空間をつくってもいいかもしれませんね。
私は本堂が使えなかったりする場合があるので、書斎に仏様にいてもらってます。
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因みに、お香を焚くことも、心に変化を生じさせる1つのアイテムだと思いますよ。