新時代を創る
おはようございます。住職です。
今日は築地勤務の為、出勤です。
35歳の時、大学生の頃から漠然と不安に感じていた、今後のお寺の存続問題の、
一つの解決策を学べる機関である「未来の住職塾」に通いました。
そこでは、非営利組織であるお寺の経営という手法について、学びを深めることができました。
私は、大学生の頃から抱えていた問題意識を、具体的に解決できる可能性を感じ、
35歳の時、始めて経営という分野の学びを深めることとなったのです。
その後、頭での学びを、経験などを通じてより落とし込む為に
色々とやってきました。この中に、JCも入っています。
さて、経営という観点で、大事なポイントや計画書の書き方などは教えてもらって理解はできたのですが、
実際それを具体化しようとすると、話は別なのです。
経営って、あくまで当事者の方次第でそれぞれ。
だから、教科書で学んだこと=西照寺の安心経営とはならないのです。
西照寺の安心経営(便宜上使ってます。換言すると、西照寺の今後の生き残り)の方法は、
西照寺が見つけるしかないのです。
つまり、経営学は、全体に通じて、大事なポイントを教えてもらうだけであって、
それを学んだから経営は大丈夫!とはならないのです。
経営を学んだら、経営で大事なポイントを、自分なりに作っていかないといけないわけなのです。
そのような意味では、結局学生時代から抱えていた問題を
根本的に解決できたことにはなりませんでした。
そこで、36歳からこれまで私はどうしたいのか?という
問題意識をずっと抱えてきてしまったわけです。
もちろん、私がしたいことだけではダメです。時代的な環境的なことも意識していかないと、通じません。
そこで、時代的な動きや環境的(自然環境だけでなく、人々の生き方など含め)な情報に
アンテナをひろげ、何気なく今という時代認識をしてきました。
長い間、何をすべきなのか?と具体化できずに、漠然と考えてきたら、7年も過ぎてしまっていました。
ようやく、先日から漠然としていたものが、とってもクリアになってきたのです。
これからの時代は、民族や国という枠組みを越えた、新たな「生き方」という枠組みの共有コミュニティーができてきます。
まさに、ダイバーシティー(多様性)の時代です。
そのようなコミュニティーが色々とできるでしょう。
民族や国の違いには、言葉の壁があるので、難しいですが、
ここで多言語ができる人は、優位ですね。
今後、AIが発達すれば、その問題も解消されるのでしょうが。
この「生き方」の枠組みの底辺には、思想があります。
ですから、今後は、思想性が問われる時代に入ります。
今後の時代の要は「思想」です。
ただし、難しいのは、思想が深ければよい!というものでもないのです。
浅くても、「わかりやすい」「共感し易い」
「楽しい」など、人々を巻き込めるようなものであれば、可能性があります。
逆に、思想は深くて素晴らしいけど
「わかりにくい」「共感が難しい」「楽しくない」となれば、
良い思想でも、共有体はできないでしょう。
ここら辺が、経営学でのポイントか。
そういった意味では、お寺は思想があるので、可能性が高いと
私は考えています。
今、私はようやく一つの答えに辿りつきました。
今後は、上記観点を意識し、大事な思想を具体化していく
作業に入らねばなりません。
ここで新たな難題。「楽しく」「クールに」「セクシーに」・・
意外に、叩かれてしまった大臣の発言でしたが、私は同調する
部分があります。結構大事です。
あくまで共有体を目指すのですから、皆さんを巻き込めないといけないわけです。
皆様を巻き込むには、それなりの魅力がないといけないわけです。
その魅力とは何か?と言われると、すでに
色々な部分で発信されておられる方もおられます。
その一つは、昨日、ご紹介したBRUTUS9月号(昨日届きました)、に
記事があがっていた前田裕二さんという方の考え方。
妻に話したら、この人は、女優の石原さとみさんと噂されてる人だよ!
と教えてくれました。
私はゴシップは興味があまりないので、知らなかったんですが、
もし本当であれば、石原さん、良い方見つけられましたね。
この方は、人々を巻き込む魅力を、物語と指摘されていました。
以前から、指摘はされている「物語」の重要性ですが、
それをコミュニティーとして具体化できている方はまだ少ないです。
今後、多くなるでしょうが、その基盤に思想性が伴っているかどうかが、
コミュニティーの強弱を決めることとなりそうです。
ここまで、頭ではわかっているんだけど、行動が伴うかどうかは話が別になります。
私は、今から、行動が伴うように頑張っていかないといけません。
あぁ あと10年若かったらなぁ。