おはようございます。住職です。
ご門徒Hさんより植えて頂いた蓮が華を咲かせました。
綺麗ですね。
正面上から撮ってみました。
う~ん。キレイ。携帯を新しくしたので、とってもキレイに撮れ
ます。何だか、ちょっとサボテンの華と似てるような気が。
因みに、以前撮ったサボテンの華の写真も載せてみましょう。
こちらは以前の外レンズが割れてしまった携帯で撮影したもの
なので、画像がキレイではありません。
でも何となく、蓮の華と似ているような気がします。
ただ、蓮の華は圧倒的に綺麗ですね。
さて、蓮は濁った泥水の中から芽を出し、濁った世界から飛び出
してキレイな華を咲かせます。そのことが仏教で重んじられてい
るのです。
つまり、煩悩という泥の中から芽を出し、濁った世界から飛び出
して「悟り」というキレイな華を咲かせる!との意味で、蓮の華
は仏様を象徴する華でもあるのです。
例えば、蓮の華の中からお釈迦様が生まれる絵もあります。
お釈迦様の足元には蓮の華が咲いてます。
これを蓮華座(レンゲザ)と言います。
仏像を見ると、足元には、蓮華座があったりします。
上の絵は、お釈迦様が誕生したことを象徴している絵です。
説話ですが、お釈迦様は生まれてすぐに、東西南北それぞれに7
歩歩いて「天上天下唯我独尊」と仰ったそうです。
上の絵では、右手で上を指さし、左手は下を指さしてます。
意味は、東西南北に歩いたことと、天上天下ということで、
「私はこの世に生まれてきて、あらゆる方向を見渡したが、ただ
私一人が尊く(大事に)思う」
(意訳すれば、生まれてきて、自分が一番可愛く思う)と仰った
ということです。ただし、そこで終ってしまえば、当たりまえの
ことですが、その陰の意味として、
(だからこそ、他の人も、私と同じように、自分が一番可愛く感
じているはずだ!であるならば、他の人と接する時は、自分に接
するように大事にすべきであろう!)と、仏教の教えを説いてく
れた。というわけです。これが「天上天下唯我独尊」の意味。
ここから、「自分がされたくないことを他の人にしないようにし
よう! 自分がされたいことを他の人にもしてあげよう!」との
教えになっていきます。これが仏教。
でも、私が中学生の頃、どういうわけか、これを勘違いしたので
あろう暴走族が、特攻服の背中に「天上天下唯我独尊」って書い
て、バイクでブンブン音出しながら走っていた記憶があります。
それで世間的にも有名になった言葉かもれませんね。
あれはたぶん、暴走族の人たちが本当の意味をしらずに
「天上天下唯我独尊」=俺が一番偉大!というような意味に勘違
いして理解した果てに、特攻服に刺繍してしまったのだろうと
推測してます。本当の意味で刺繍していたら、暴走族も大したも
のです。ただ、爆音を鳴らして、交通ルールを無視してる行為を
見ると、明らかに勘違いした解釈だと思います。