日記

花まつり

こんにちは 副住です。
今日は一日雨降りです。おまけに、気温も低い。10度前後でした。
昨日は暖かかったので、温度差を感じます。
やはり桜が満開の季節って、雨が降ったり風が吹いたり、天気が荒れますね。
穏やかな日が続くことって、なかなかないですね。
ゆっくりと桜が咲いていられる年って、貴重な年なのですね。
さて、こどもの春休みは今日で終わりだそうです。
明日から新学期。ちょど花まつりの日から、新学期が始まることになります。
因みに、花まつりとは仏教の教祖、お釈迦様がお生まれになった日のことです。
花まつりには、甘茶をお釈迦様の像にかけたり、飲んだりします。
築地本願寺では、白い象を引いたりしています。
甘茶や白い象は、お釈迦様がお生まれになった伝説に基づいてのものです。
お釈迦様のお母さんのマーヤ夫人は、お釈迦様を産む前に、白い象がお腹の中に入ってきた夢をみます。(確か夢だったと思います)
その直後に妊娠した方がお釈迦様であったというのです。
また、お釈迦様がお生まれになったことで、その時、天から雨が降ってきたといいます。その雨が甘露(カンロ)といって、甘い雨だったそうです。
この甘露はお釈迦様の産湯の意味だったとか、色々言われていると思いますが、とりあえず、甘い雨が降ってきたのです。
そこで、甘露を意図して甘茶があるのです。
花まつりにお釈迦様の象に、甘茶をかける行為は、この伝説に基づいての行為となります。
因みに因みにですが、インドは土地が荒れていたり、ガンジス河も砂が混じっていたりとかで、とにかく水が汚いのです。
汚い水は苦いし、飲み水として適していません。
仏教では、お経などで仏様の世界を表現する際、甘露とか功徳の水(例えば阿弥陀経には八功徳水)とか出てきます。
これらが意味するところは、当時のインドで清らかな水などは、憧れだったのです。その憧れを仏様の世界の表現形態として用いたのだと思われます。
それほど、仏様の世界は素晴らしいと表現をしたかったのでしょう。
今、日本で私たちが飲む水は、清らかな水です。苦い水を飲んでいたインドの方に飲ませたら、きっと甘く感じてもらえると思います。
これが甘露ということです。
しかし、私たちは恵まれていて、苦い水など飲むことはありません。インドの方から言わせれば、日本人の飲み水は皆、甘露なはずです。
でも私たちは、飲み水が甘露だと思っていません。それなので、より甘さを感じる甘茶が必要となったのでしょうね。
地域や時代によって、感じることはそれぞれ違うものです。
西照寺では、花まつりを行いませんが、今後はやってみようかなと思ったりしてます。
学年も一つあがるので、だんだんと大きくなっていく様子を実感します。