おはようございます。副住です。
今日は若干寒い朝となってます。
しかし、厳しい寒さではないし、近くに春を感じるので
真冬の寒さとは違いますね。
寒いのが苦手な私ですが、この程度の寒さ、なんてことありません。
先日、TVで岡潔さんの人生再現ドラマ?が放映されていました。
ビデオに録画しておいたのですが、上手くいかず後半からの録画と
なってました(残念)
先日、ビデオを見てみたら、やはり岡さんは、変わった方でした。
しかし同時に、あの位でないと、いけないと思いました。
命の全てを数学に注ぎ込んだ生き様。
素晴らしすぎるけど、大変です。誰でもできない。
私も研究をしていた頃は、全てを学問に注ぎこむような生活を
少しだけしていたことがあるので理解できるのですが、それを
やると猛烈に疲れるのです。学問にどっぷりとつかっている時は
感じません。論文書いている時や、悩んでいる時、そんな時は
神経をすり減らし、お腹が痛くもなりました。
でも、その状況の時は、それしか考えられない。
そうして、論文を書き終え、一息入れてしまうと、再び立ち上がれない
私はそんなタイプでした。きっと、そこまで好きではなかったのでしょう。
しかし、岡さんは違ったようです。数学が好きすぎて、ずっと
そんな暮らしを過ごしていたようですから。これは凄いことです。
さて、そんな岡潔さんは天才数学者。この方がいなかったら、
現在の数学はありません。
そんな素晴らしい功績を残した方です。
岡潔さんの『数学を志す人に』という本があります。
その中で、岡さんは物質主義が間違いであると述べています。
因みに、岡さんは奈良女子大学の名誉教授で、1901年生まれの方です。
つまり、明治34年生まれですから、明治・大正・昭和を生き抜かれた方です。
戦中を生きてこられたので、貧しい日本を生き抜かれた方でもあります。
そんな方が、物質主義が間違いであると言っているのです。
おそらく、よく確認していませんが、このように主張されたのは
戦後になってからなのだろうな!と私は勝手に思っているのですが。
また、こんなことも仰っていました。
「もののよさがわかるということは明治以来だんだんむずかしくなってきている」と。
これらを重ね合わせて考えてはいけないのかもしれませんし、岡さんの主張ではない
可能性もありますが、敢えて考え合わせると、
ものの良さという本質に目を向けないで、表面的な物質に惑わされている私たちの
姿があって、(例えば、お金の良さという本質を理解しないで、お金そのものに惑わされる
私たちがいるということ)そのことが、本来の目的などを見失わせることに繋がる。
そんな理解もできると思います。もっと、ものの本質に目を向けることで、
私たちの生き様や価値観が変わってくるし、そのことそこが人生の充実に大きな
意味を与えるのだと推察します。
こう考えていくと、物質主義(その代表として、お金主義)に変わる得る一つが
「ものの本質」ということも言えそうです。
「夢」「ものの本質」・・・色々とでてきそうです。
しかし「ものの本質」・・・これまた難しすぎますね。
これだと一般的な魅力として遠い存在になってしまいます。
もっと、身近で誰にでも分かり易い「何か」が必要です。
まだまだその「何か」を探していかないといけませんね。