日記

お坊さんは、こうやって門徒さんを覚えていきます。

こんにちは 副住です。
今日は土曜日、ご法事が勤まりました。
とても春らしい陽気で、その分、花粉も凄そうです。
今日はご家族皆が、花粉症だというご門徒さんの
ご法事。ご法事ですから、回忌のご法事は花粉の季節に
あります。今日は7回忌でしたので、ご葬儀の時、さらに
1周忌・3回忌と、これまで数回のご法事で、毎回マスクで
鼻をかむ、さらに目が痒い・・・という状況ですから、相当酷い
ですので、自然とこのご門徒さん一家のイメージが頭に定着。
ご門徒さんを覚えるのは、ふとしたことだったりするのです。
特徴で覚える。イメージで覚える。
そんな些細なことを覚えるから、次にお会いした際でも、会話が
成立しやすいです。
ただ、特徴があまり強くないご門徒さんもおられます。
その時は、やはり記憶に残りづらいです。
ですから、色々と話しかけ、特徴を探る場合もあるのです。
私の感覚で、「へぇ~!!!」と思えるようなことを知ると、
それが特徴となって、覚えてしまうものなのです。
お坊さんは、たぶん、こうやってご門徒さんを覚え、
その特徴を軸として、さらにその周りの情報を知っていき
最終的には、ご門徒さんそれぞれの人となりなどを把握するので
す。
それが最終的なご葬儀と際に、「あの時、あんな会話をしたんで
すよ。あれこれがお好きでしたよね。」などなど、ご遺族と
悲しみの場ですが、話しができるようになり、気持ち的にも
偲ぶ気持ちがでてくるのです。やっぱりお坊さんも人間ですから
亡くなった方を知っていた方が、お勤めする際に、偲ぶ気持ちが
強くなるのです。