おはようございます。住職です。
ご門徒Hさんより植えて頂いた蓮が華を咲かせました。
![](http://saisyoji-blog.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0091-e1564184078841.jpg)
綺麗ですね。
正面上から撮ってみました。
![](http://saisyoji-blog.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0092-e1564184137799.jpg)
う~ん。キレイ。携帯を新しくしたので、とってもキレイに撮れ
ます。何だか、ちょっとサボテンの華と似てるような気が。
因みに、以前撮ったサボテンの華の写真も載せてみましょう。
![](http://saisyoji-blog.com/wp-content/uploads/2019/06/IMG_3355.jpg)
こちらは以前の外レンズが割れてしまった携帯で撮影したもの
なので、画像がキレイではありません。
でも何となく、蓮の華と似ているような気がします。
ただ、蓮の華は圧倒的に綺麗ですね。
さて、蓮は濁った泥水の中から芽を出し、濁った世界から飛び出
してキレイな華を咲かせます。そのことが仏教で重んじられてい
るのです。
つまり、煩悩という泥の中から芽を出し、濁った世界から飛び出
して「悟り」というキレイな華を咲かせる!との意味で、蓮の華
は仏様を象徴する華でもあるのです。
例えば、蓮の華の中からお釈迦様が生まれる絵もあります。
![](http://saisyoji-blog.com/wp-content/uploads/2019/07/img_1.jpg)
お釈迦様の足元には蓮の華が咲いてます。
これを蓮華座(レンゲザ)と言います。
仏像を見ると、足元には、蓮華座があったりします。
上の絵は、お釈迦様が誕生したことを象徴している絵です。
説話ですが、お釈迦様は生まれてすぐに、東西南北それぞれに7
歩歩いて「天上天下唯我独尊」と仰ったそうです。
上の絵では、右手で上を指さし、左手は下を指さしてます。
意味は、東西南北に歩いたことと、天上天下ということで、
「私はこの世に生まれてきて、あらゆる方向を見渡したが、ただ
私一人が尊く(大事に)思う」
(意訳すれば、生まれてきて、自分が一番可愛く思う)と仰った
ということです。ただし、そこで終ってしまえば、当たりまえの
ことですが、その陰の意味として、
(だからこそ、他の人も、私と同じように、自分が一番可愛く感
じているはずだ!であるならば、他の人と接する時は、自分に接
するように大事にすべきであろう!)と、仏教の教えを説いてく
れた。というわけです。これが「天上天下唯我独尊」の意味。
ここから、「自分がされたくないことを他の人にしないようにし
よう! 自分がされたいことを他の人にもしてあげよう!」との
教えになっていきます。これが仏教。
でも、私が中学生の頃、どういうわけか、これを勘違いしたので
あろう暴走族が、特攻服の背中に「天上天下唯我独尊」って書い
て、バイクでブンブン音出しながら走っていた記憶があります。
それで世間的にも有名になった言葉かもれませんね。
あれはたぶん、暴走族の人たちが本当の意味をしらずに
「天上天下唯我独尊」=俺が一番偉大!というような意味に勘違
いして理解した果てに、特攻服に刺繍してしまったのだろうと
推測してます。本当の意味で刺繍していたら、暴走族も大したも
のです。ただ、爆音を鳴らして、交通ルールを無視してる行為を
見ると、明らかに勘違いした解釈だと思います。