日記

学ぶこととは

おはようございます。住職です。

今日は、歯の痛みも落ち着いているような感じです。良かった。

さて、私の今年の外部活動が、そろそろ始まります。正確に言うと、明日からです。

ここ数日、本や論文を読んだり、you tubeを見たりしています。you tubeを視聴して勉強してます。

知識を深める為のyou tube視聴なのです。はやり、本を読むのとは違って、動画は入ってきますね。

それにしても、現代は本当に便利です。PCがあって、ネットにさえ繋がっていれば、自宅に居ながら勉強が

できます。本も注文できるし、プリンターがあれば、多少の論文ならPDFで載っているのでプリントアウト

できます。研究となると、まだまだネットだけでは物足りない(分野によるかもだけど)と思えますが、勉

強であれば、充分だと思います。それにしても、世界中でPCとネットが繋がる環境さえあれば、勉強が

できるということです。これまでは、学校がなければ、知識を得ることが難しかったと思われます。

貧しい国では、まずは学校を建てることが豊かになる為の第一歩だったと思われます。その為に、資金を得

る必要もあったし、学校が建っても、先生を雇う必要もありました。私は学生の頃、インドに学校を建てる

為、先輩と協力して一緒に寄付をしたことがあります。もちろん、数万円でした。その後、学校が建ったの

で、実際にインドに見学にも行ったことがあります。もう20年程前のことですが、当時はインドの地方に

いくと、貧しさ故、学校に通えない子ども達が大勢いました。多くの子どもは知識を得たいと言っていたの

です。(通訳から聞いた) 至る場所で、子ども達からペンなを筆記用具をねだられました。

ねだられた!といっても、私達が行くと、物乞いされるのです。当時、インドの地方などに外国人が来るこ

とも珍しかったのだと思いますが、車で当地につくと、どこからともなく、沢山の人が集まってくるので

す。それで、車(バス)を囲まれ、沢山の手が窓に向けてあがってくるのです。もちろん、窓は閉まってい

るので何かを取られるようなことはありません。そんな攻撃的ではなく、「何か頂戴」と手をあげてくるの

です。最初は衝撃的だったので、あげられるもの(例えば、お菓子)をあげたんですが、そうすると、次か

ら次へときりがありませんでした。最終的にお菓子はすべてなくなってしまったのですが、手は沢山伸びて

きます。そこで心は痛みましたが、見なかったことにして、車を出してもらいました。

すると、次も目的地でも同じ現象が。あらゆる所で、貧しさ故の物乞いがありました。

私は初めてインドに行った時は、1ヶ月近く滞在したので、段々と環境に慣れてきて、物乞いにも慣れて

きました。次第に、物乞いする子どもと、通訳を介して会話してみると、彼らは文字が書けないそうです。

学校にいったことがないから。でも話はできました。そこで、ペンなどをみせたら大変。

欲しい欲しい!と。!学ぶ意欲が非常に高いことに驚かされました。だって、私勉強嫌いだったから。

学ぶことが、貧困から脱することだと、きっと何となく理解しているのだと思います。

日本は恵まれているな!と、当時は思いました。そこで、当時知り合ったガイドさんから、インドの地方に

学校を建てたい!との協力要請があったので、先輩と寄付した!という訳です。

その後、2回ほど、インドを再訪してますが、結婚後は行っていません。今のインドはだいぶ発展している

はずですし、当時の状況とは違うと思いますが。

そこから20年。世界は変わました。ネットがここまで発展して。学校がなくとも、PCとネットが繋がる環

境さえあれば、学ぶことができます。

これは日本にとって、とても恐ろしいこと。だって、世界中の貧しい子ども達は、学びたくて仕方ないので

す。学ぶ意欲が猛烈なのです。一方の日本は義務教育。学べることが当たり前。しかも詰込み型教育といわ

れ、学ばされる みたいな環境です。自発的に学ぶことと、学ばされることは、伸び方に違いがあることで

しょう。日本は贅沢な環境だから、学べることの素晴らしさがわからないで、むしろ、私のように勉強嫌

い!とか言い出す子どもが沢山でてきます。まぁ、勉強できなくても、生きて生けるし。

しかし、それは世界と比較して日本が恵まれていたから。

でも、今後は違います。日本はどんどん貧しくなっていくはずです。他の国が力をつけてきているから、日

本はドンドン抜かされる。ましてや、自発的に学びたい子どもたちが、環境が整ったおかげで、自分の興味

ある分野をドンドン勉強していく。そして新たな開発やオリジナリティを発揮していく。

もう、日本の子ども達よりも、知識が豊富で、専門性に長けた人が育っていくのです。

ますます日本は落ちこぼれていくことでしょう。だからこそ、今後の世界は競争社会となるのです。

残念ですが、生き残る為には、たくさん面白いことを学んで追求し、自分のスキルをあげていかないと

いけないのです。その為には、好奇心が超重要! 好奇心が持てれば、興味があるわけですから

それを知ろう!という意欲が湧く。これが大事。勉強は好奇心です! 知りたいよいう意欲こそが

基礎です。西照寺は、そんな好奇心を持とうぜ! 好奇心を高めようぜ!と主張したいわけです。

これからは、そんな人を作っていく必要があります。本来、皆が持っているはずなのです。

でも、色々な環境によって、好奇心が潰されてしまった。その果てに、疲れ果ててしまったいるだけ

なんだと思います。そこを回復する! そんな世界を西照寺は創っていきたいし、そんな人が集う共同体

を創ってみたいと思い、今後活動を考えようとしています。

今年から、一回きりの人生を楽しみましょう!