こんにちは 住職です。
昨日まで、ここ2~3日は寒かったですね。また、今日は風が強すぎます。
春の天気は気まぐれ。花冷えはあるし、強風はあるし。これで桜は散ってしまうかな。
今年は気持ち的に、桜をゆっくりと楽む感じがありませんでした。時間は沢山あったのに。
連日事態が深刻化していく中で、希望がもてる対策も発表されず、このままより深刻な事態になって
いくことを、座して待つだけしか術がないような気がしてます。事態が好転することは難しいでしょうね。
それが皆さん、薄々理解できているから、ストレスが蓄積されてきてますね。色々な部分で感じます。
余裕がなくなると、どうしても人にぶつかってしまったり、気持ちが殺伐としてしまうのでしょう。
これは仕方がないこと。「わかっちゃいるけど、やめられない」んです。
これが「環境」ということです。仏教は「環境」についても、とても大事に考えています。
ここで言う「環境」とは、常識的に言われているような地球環境みたいなものも入るし、もっと広く、
例えば、今日のようなウイルスによってもたらされた不安な世の中という面も「環境」に含みます。
私達人間は「環境」に影響を受ける存在であると仏教では考えています。つまり、人と環境は別物ではない
!切り離せない!のです。環境が人間の心身を作っていく!と考えるのですから、環境も自分の一部!?
環境の一部が自分!?みたいな。ちょっと表現が難しいですが、環境も自分も切り離せない!ということで
す。それを証明しているのが、現在の状況だとも思えます。
外出自粛や生活不安など、社会不安が高まれば、人間のメンタルに影響を及ぼします。それらがストレスと
なって、病気が表在する人もでてくるでしょうし、ストレスを発散したい為に、攻撃的になる人もでてくる
でしょう。今は顔を突き合わせず、言葉だけで知らない人とやりとりできる、SNSというコミュニケーショ
ンツールもあります。言葉だけだからこそ、面と向かってないからこそ、普通なら言わないような乱暴な
表現が、普通にできてしまうし、思ったことを言葉に出しやすい環境が整っています。
ストレス溜まる状況に、この環境が悪く作用すると、大変な方向に転びます。
悪い環境ができてしまうと、さらに人間のメンタルは影響を受けて、人間自体が悪くなる。
予期せぬウイルスによって、色々な事柄が変革しつつあります。もう元通りには戻らない。
だからこそ、少しでも悪い環境を作らない工夫は必要だと思います。
人間、孤独だと不安は高まる一方です。こんな時だからこそ、繋がりが大事。
直接会うことができなくても、電話やネットツールを用いてコミュニケーションをとりましょう。
お互い様。支え合い。こんな時だから、先人の遺してくれた価値観が役にたつのかもしれません。
これまでは、家族や地域コミュニティーを煩わしいなど考えていましたが、むしろ今、そんな部分が助けに
なったりするのかも。このウイルスで、これまでの我々の価値観を若干変えてみて対応することが
結構重要だったりするのかもしれません。
大丈夫ですよ! こんなウイルス乗り越えられるから。