日記

岩殿観音 正法寺

こんばんは 住職です。

今日も祝日だったのですね。勤労感謝の日。

今日も西照寺ではご法事が予定されておらず、私にとっては時間を得られた日となりました。

秋ということで、紅葉を見たいと望む妻が近隣を調べたところ、東松山市にある岩殿観音正法寺さん

のイチョウが有名であると知ったようで、散歩も兼ねて行ってみたい!と言い出したので、私も一緒に行く

ことに。

実は正法寺さんは、ずいぶん古い歴史を持っており、今から1300年前からあるお寺さん。

真言宗智山派?だったと思います。

数年前、西照寺も加えて頂いた「東松山・滑川仏教会」の中に、正法寺さんのご住職がおられ、数年前

お話をさせていただいたことがありました。

そのご縁もあって、私がまだ比企青年会議所の正メンバーだった際、新入会員を探す目的で、正法寺の

ご住職に、「ここら辺のお寺さんの中で、若手で地域への興味をもった方がおられませんか?」と覗った

ことがありました。すると、「うちにも息子がおりまして・・・」と言われたので、早速「ご紹介くださ

い!」とお頼みしたことがあるのです。そのような流れから、副住職と面会させていただき、

JC(青年会議所)に勧誘したのです。

「地域をより知りたいので!」となって、入会していただきました。

そんな関係で、私は正法寺さんには何度か伺っていたのです。もちろん、イチョウが素晴らしいことも

知っていました。また、イチョウの横にある、観音堂も素晴らしい雰囲気の建物です。

そんな関係もあったので、一言「妻を連れ観光しにいきます!勝手に観光させていただきますね」とライン

を入れ、気を遣わないよう考えたつもりでした。

そしたら、観光中に、副住職がでてきてくださって、解説などしてくださいました。

イチョウは埼玉県で一番古いようで、樹齢は700年と言ってました。凄いイチョウです。

その他にも、色々と聞いてみたら、やはり古くからこの地域を作り上げたお寺というのか、有力者と繋がっ

ていたのでしょう、とてつもないお寺さんだったはずだと、私は理解しました。

私も一応、仏教の研究者の端くれでもあったので、古い寺院がどのような影響力を持っていたのか、

あるいは、どうして大きな寺院が存在し得たのか、など、少しは知っているのです。

聞いてみれば、正法寺さんのもともとの境内地は、大東文化大学やたかさか自然動物公園、もろみ山など

全て境内地だったとのこと。江戸から明治にかわり、廃仏毀釈があった際、かなり境内地を失ったようです

。ですから、高坂のあの一帯は、すべて正法寺さんの境内地で、おそらく修行僧(修験道)が修行をする山

だったはずです。しかも1300年前に創建されたということは、700年代頃。つまり、仏教が日本に入

ってきて間もなくの頃なのです。すると、東松山市という土地は、当時からお寺が建つほど、有力な地域

ということが言えるのです。そういえば以前、東松山市埋蔵文化財センターの学芸員さんに教えてもらった

ことですが、「東松山市で発掘された埋蔵文化財の中には、日本に仏教が伝来した頃の寺院跡が発掘さ

れている」との事でした。これは何を意味するかと言うと、当時の政治文化の中心は、西日本。関西です。

当然、仏教伝来後まもなくお寺が建てられるなんて事は、日本の中でも相当の有力者の庇護があったか、当

時の政治を司る権力者と関係が深くなければ、成し得ないことです。

現代の感覚で言うとすれば、日本国にオリンピックを招致できたので、あらゆる主要地域に「競技場を建て

る」という感覚に近い位の事だと思います。競技場を作るのですから、地方の中心都市や、権力者と関わり

が深い場所に建てられることでしょう。お金も莫大にかかりますし、人手もいります。

それと似たような感じだと思うのです。

仏教伝来の600年から700年代頃、東松山市の地域は、日本の中でも相当栄えていたか、あるいは政治

の中心にも影響力を有する権力者がいたか、それほどの影響力がある地域だったはずなのです。

あまりに古いことですので、もはや文字などの記録には残っていないのでしょう。しかし、発掘やお寺の歴

史や規模をみると、かなり古い段階から、この地域には何かしらの有力な地域であったことが確実に言える

のです。特に調べられていないようですが、正法寺さんもあれば、ときがわ町にある慈光院さんもあります

。これらのお寺さんは、おそらく当時、とんでもない影響力を有していたでしょうし、相当力のある権力者

と通じていたことは確かなのです。しかし、調べられていないし、古すぎて資料がない!というところが

注目を浴びれない理由なのだろうと思っています。

地域おこしするなら、このようなポテンシャルのあるお寺を掘り起こしてみることも大事な作業だと思いま

す。正法寺さん(特に副住職)、有難うございました。

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