日記

「②一体性」①

おはようございます。住職です。

今日からは、武家社会に根付いていたであろう「②一体性」の特徴について、綴ってみたいと思います。

これについては、2021年3月9日のブログにも綴りましたが、武家社会当時の日本人には、もしかしたら

「私」と「あなた」という感性的な境界線が、今ほど分離していなかった可能性があると私は思っていま

す。

それこそ、日本文化の特徴である「一体性」の影響だろうと思うのです。

時として、私達は現在の感覚で昔の常識も捉えようとしてしまいますが、これは危険です。

時代と共に、その常識や感覚は変化していることを意識しておくべきです。

そのような意味で今から綴る内容について簡単に解説しますと、現在の私たちの普通の感覚である「私」と

「あなた」という感覚。

これは互いに別人格として理解されている傾向が強いですね。当たり前のことです。

しかし、私はこの感覚が日本に根付いたのは、おそらく明治期以降に、欧米文化を取り入れたことによっ

て、強まったと考えているのです。

では、明治期以前、つまり武家社会だった当時はどうなのか?と言えば、「私」と「あなた」という感覚

が、現在ほど別々だとは考えられていなかった。

「私」と「あなた」の境界線が現在ほど分離していなかったと想像しているのです。

もっと、「私」と「あなた」は繋がっていた可能性が強いと思っているのです。

その事を、これから説明してみようと思っています。