おはようございます。住職です。
今日からは、日本的美意識の中でも、特に代表的な「わび・さび」について綴っていこうと思います。
「わび・さび」を取り上げる際、欠かせない日本文化こそ、「茶道」です。「侘び茶」。
特に千利休が大成された「侘び茶」について、取り上げていこうと思います。
もちろん、これまでの流れもあるので、関連させて綴ってみたいと思います。
「茶道」は「主客の一体感を旨とし、茶碗に始まる茶道具や茶室の床の間にかける禅語などの掛け物は個々
の美術品である以上に全体を構成する要素として一体となり、茶事として進行するその時間自体が総合芸術
とされる」(ウィキペディア参照)と解説されているように、やはり「一体感」が強く影響する日本を代表
する文化です。
私は茶道の嗜みはありませんが、近年、数年に亘って師匠から美術について少し手ほどきを受けてきまし
た。
その過程で、茶道についても一部ですが理解できた部分もある(一体感ということ)ので、「茶道」と「一
体感」ということについて、触れていきたいと思います。
さて、茶道に造詣が深くない私が、その事を説明する為には、私の実体験をお話することで説得力を得るし
かないと思います。
私はこれまで、芸術や美術には縁がなく、作品を創る才能もないし、楽しみ方も知らなかったので、芸術や
美術を毛嫌いしていました。
美術館に行ったとしても、作品をどう観ればいいのか!?が解らず、とりあえず、作品の横にある解説など
に目を通し「そうなんだ~」と思いながら作品をチラッと見て鑑賞を終えていたのです。
そんな私は数年前、縁としか言いようがありませんが、美術の師匠に出あうこととなります。
正直言って、こちらがそれを求めていた訳ではありませんし、師匠も同じだと思います。
たまたま直接お会いしお話したことが縁となって、その後、本格的な交流に展開した!という感じです。
今にして思えば、この数年に亘って、師匠は私に美術だけでなく、様々な事を教えてくださいました。
本当に厳しい方で、一流とはこのような人なのか!?と、私も恐れを抱きます。
物の見方や人としての生き方など、叩き込まれました。本当に人間として深めさせていただいております。