日記

居場所づくり

こんにちは 住職です。

この頃、猛烈な疲れを感じ、眠くなります。私はあまり、日中に寝ることができないタイプなのですが、

ここ2日ばかりは、昼間なのに眠気に襲われます。どうにかなったのでしょうか?

さてさて、昨日の好奇心について、もう少し思いを綴ってみようかと思います。

私は幼少期(特に小学4年生から小学6年生まで)、自然の中の探検や遊び、あるいは宇宙についての好奇

心は強かった方だと思っています。

西照寺の近隣は、里山で自然豊かな環境です。川や海はありませんでしたが、里山を探検したり、アケビや

フキノトウを取ったり、田んぼの用水路でザリガニやドジョウ、メダカやタナゴを捕まえたり、カブトムシ

を幼虫から育て上げたり、里山遊びを楽しみました。

今では危険すぎて怒りますが、冬場、厚い氷が張った沼に降り立ち、友達とどこまで進めるか競ったり、

ドロドロの工事現場に無断で入って、泥田に落ちないように、一本丸太木を渡りきれるか?度胸試しをした

り、メガザリガニを求めて、ずっと色々な沼や溝を一日中探し回ったり、夜空を眺めてみたり。

小学生の高学年時は、勉強なんて全くしないで、帰宅したらランドセルを自宅に放り投げ、夢中で遊び呆け

ていました。勉強は全くできませんでしたが、自然の中での経験は、五感を通じて堪能しました。

裸足で泥田の中を歩く感覚は、今でも鮮明に覚えています。

遊びに夢中で、無茶苦茶するタイプだったので、予想外の事態が起こると、楽しくて笑い続けられました。

遊んでいるときは、目が輝いていたと思います。

これ以上は危険かもしれない!と思う事態でも、あとちょっとチャレンジできないだろうか!?

あと一歩進んでみたらどうなるんだろう!?と、ドキドキしながら前に進んでしまいました。

幸い、事故にはならなかったので、結果OKなのですが、そんなチャレンジする時は、ドキドキワクワクが

止まらない時間でした。楽しかった。

そんな私の好奇心を奪ったのは、おそらく教育だったと思います。

遊んでばっかりいたので、成績は学年最下位。通信簿でわかるのです。

親から怒られ、小学6年生の時が最悪だったので、2つの塾に通わされました。

遊ぶ時間が無くなって、やりたくもない勉強をやらされ、それ以後、私は好奇心を失ってしまったように

振り返ります。中学生の時も、それなりに楽しかったですが、高校以降は楽しくありませんでした。

やりたくもない勉強をやり続けなければならない苦痛、当然成果も出づらいわけですね。

偏差値もあがらないし。消極的努力では、結果はついてきません。

私はずっと落ちこぼれ人間だったので、できない人の気持ちがよくわかるのです。

今思えば、頭が悪いわけではないのです。勉強に対する好奇心がないだけ。

勉強に好奇心がでたら、たちまちできるようになる。

人生で一度でも好奇心をもって、チャレンジできるような機会を経験していたら、勉強に好奇心を

もったらすぐに努力できるし、成績なんて爆上げできるのです。

一番難しいのは、勉強に好奇心をもっていない人間に対し、好奇心をもたせてあげる事。

これは難儀だと思います。

正面突破なんて、おそらく厳しい。だからこそ変化球が重要かも。

その人の好奇心にあわせて、そこに勉強の要素も盛り込んであげる。

そんな事出来るか!?と思われるかもしれませんが、そこの努力できる人こそが先生なのかもしれません。

私は妻から、先生になったら?と言われたことありますが、私は向いていない。そんな苦労できないから。

だから、先生には興味がないのです。難しそうだし、自分が落ちこぼれだった経験があるから、できない人

の気持ちもわかるし。

だからこそ、その人の居場所になる空間づくりからが大事なんじゃないかな!?と思ったりします。