日記

読書が。。。

おはようございます。住職です。

振り返れば、ゆっくりできたのは先週の金曜日まででした。

2月頭の時の私の何となくの感覚は、今週の金曜日まではゆっくり休めるはずだったのですが、実態は違い

ました。個人的な仕事はあるし、自宅のやるべきこともあったりして、今週はお休みなどなかったです。

先週末になると、いきなり家族から「暇でしょ!」と言われ、まぁ追われる仕事があるわけでもないから暇

なんでしょうけど、急に家族から呼び止められてご依頼事を賜りました。

近くのホームセンターや百均に買い物に付き合ったり、荷物の整理や片付け、重い物の移動や、近くの学校

に段ボールだしなどなど。そんな事、当初の私の予定には入っていないことばかり。しかもチョコチョコと

結構やることある。

さらに、今週から歯医者さんに行ったり、築地に行ったり、自宅でリモート会議をしたり、と。

ゆっくり読書ができませんでした( ノД`)シクシク…

実は、読書をして研鑽を積む必要性を昨年末から感じ、その覚悟を付けつつ今に至ります。

たぶん、生涯続くことなので、覚悟にも時間がいりました。今は、まあまあ覚悟もできたので、ゆっくりだ

けど、ちゃんと読書をしながら、自分なりの探求を続けることにしたのです。

最近購入した本はこれらです。

私は読書が嫌いで、読むのにも時間がかかります。いわゆる流し読みができないタイプなので、私の読書

は、普通の人よりも圧倒的に時間がかかるのです。

理由は、かなり理解しながら読み進めるからです。

今読んでいる右端の本は歴史の本ですが、例えばこの本では、中国の歴史が出てくるのですが、シルクロー

ドが取り上げられる箇所がでてきます。

しかし私は、そもそもシルクロードって何だ?と気になってしまうのです。

もちろん、シルクロードは浅い知識としては知っていますが、そもそも何でこんなロードができたのか?

いつ頃からできて、ロードの始発地点や終着点がどこなのか?どんなルートなのか?

どんな国を通っているのか?関係した民族は?どんな地形にあるのか?など、

詳細については何もわかっていないわけです。こうなると本に書かれている内容がすんなりと理解できるま

で、まずはシルクロードについて調べることとなってしまうのです。

今回の本では、そもそも文明とは、異民族が出あう境界線上に成り立つもので、発展や衰退の根源的原因に

は、異民族との交流に起因すると主張されるのです。そこで、異民族の出会う境界線としてシルクロードが

取り上げられます。

なるほど! そう考えると、シルクロードに興味がでてくるわけです。シルクロードにはどんな民族が関係

していたのだろう? どんな国を通っているんだろう? 地理はどうなってるんだろう? 時代時代によっ

て支配政権が異なってくるし、時代時代によって、関係性も変化してきます。そうなると、複雑極まりない

状態になるし、具体的に把握することは研究者でないと難しくなります。

私は、そのような理由で、読書の途中にyoutubeなどでシルクロードを調べて納得してから、再び本を

読み進めているのです。こんなことやっていると、一冊読むのに、とっても時間がかかってしまうのです。

その代わり、一冊読み終えた時、猛烈に内容を深堀っている結果となります。

この読書方法は、大学時代に、独学で死ぬ気で勉強してやる!と思い、勝手に身についてしまった方法な

のです。だから、なおせなし、なおらないのです。流し読みなんてできないのです。残念( ノД`)シクシク…

さらに、この本では気候変動によって、寒冷期には中国の北側に住む遊牧民族が温かさを求め、南下し、

遊牧民族が南下してきた為、当地に定住していた農耕民族とのせめぎあいが起き、それらを統治する為に

律令政治が出来上がった!と主張されています。

日本が中国から輸入した律令政治の根源には、中国の民族問題を統治する為の解決方法だったにも関わら

ず、日本は島国で民族問題がないのに、先進国の中国を真似て律令政治を輸入した! 

果たして何のために輸入したのだろうか?との興味深い視点も綴られていて、とても勉強になるのです。

ここから、日本は民族問題がない為、異民族とのせめぎあいがありませんでした。だから、文明の発展も

遅いし、先進的になれなかった理由とも考えられます。

しかし、私的には江戸時代は鎖国だったのに、日本の数学や文化は世界でもかなり高度だったと聞きます。

この点は、どう説明できるのだろうか?などと疑問点もあります。

兎に角、読書は大変なわけです。とてつもない労力が必要だから。

でも、それらを知るととても楽しい!とも思います。実は学ぶことはとっても楽しいことです。

でも、学ぶことには、とてつもない労力が必要なので、怠け者の私は避けてきました。

しかし、このまま避け続ける人生では駄目だ!と、ある方からお叱りを賜って、ようやく気付いたので

最近は覚悟をきめつつ、ゆっくりでもいいので、学びを意識するようになりました。

読書って本当に大変。でもしっかり読んでみると、猛烈に楽しいものです。