日記

お坊さんは朝早い? 何で?

おはようございます。住職です。

今日からGWだったのですね。先ほど、子供が起きてこないし、おこしに行ったら

「今日は休みだよ!」と言われ、「しまった!!!」と思いました。すみません。起してしまった。

折角ゆっくり寝ていたのにね(笑)

私は幼少期から睡眠が安定していて、高校卒業時まで22時に寝て6時に起きる!という、

周りからすると「子供かよ!」と言われるような生活をしていました。そもそも中学頃からほぼTVは

観ません。私の学生(中学高校)の頃は、皆遅くまでTV(ドラマ)を観ている人が多かったのです。

時代ですね。

私はTVに関心が無かったので、観なくても全然大丈夫! TV観るより睡眠!でした。

ですから、普段から睡眠はしっかり取れていたので、安定して毎朝起きることができますし、朝が苦では

ないのです。目覚めも良い。

しかし、私の妻は違っていました。夜型タイプだし、TVっ子。今でも自宅では常にTVがついている。

すると我が子はどちらに???と思っていましたが、環境でしょうね。妻側タイプになってしまいました。

今でも、TVこそ観ませんが、部屋で携帯で動画を観ているし、遅くまで起きているのです。

「睡眠が大事なんだぞ!」「お父さんは、22時には寝てたんだぞ!」など言うのですが、聞く耳なし。

22時なんかに寝れるか!とのようです。

その為、毎朝起きるのに苦労しているのです。だから学校が休みの日は、なかなか起きてきません。

お寺だから早いんじゃないのか?と思われていますが、育て方を間違ってしまいました(笑)

甘やかしすぎました。妻に任せっきりだったからかな???

私は春から夏にかけては、朝5時頃に起きますが、特別早いわけでもないと思ってます。

だって、私が30歳の頃、築地本願寺に勤めることになった後輩僧侶が一年目なので、2時に起きる!と言

ってました。2時って、朝じゃなくて夜じゃん!と思いますが、一年目は2時起床なのだそうです。

もっとも、朝の当番の時は!という限定でしたが。それでも朝の当番の頻度は週に何日かはあったはず。

理由は、朝の本堂でのお参りがあるのですが、その準備として、御仏飯を炊いたり掃除をしたり、荘厳を整

えたり、先輩僧侶からチェックを受け指導されたり、などなど。

全ての準備がしっかりと出来てから、整ってから朝のお参りが勤まります。

その為の準備が、一年目の僧侶が担当制で割り当てられます。一年目なので当然できないわけなんですね。

だから、現場実践で先輩僧侶から色々と厳しく教えてもらう為の時間も含め、準備に多くの時間がかかる。

すると、朝起きるのは2時になるのだそう。

時に、僧侶の世界は厳しいので、世間でいうブラックな部分も当然あると思います。

でも、そうやって長い時代を経て大事なものが相続されてきているので、あまりブラックブラックと

騒ぎ立て、世間の常識に合わせてしまうのも考えものなのです。

世間の常識なんて、諸行無常で時代と共に変わっていきます。しかし、仏法は変わらない真実の教え。

だからこそ、揺るがない部分を大切にするのがお寺の世界。

揺るがしてはいけない事を、時代と共に変化するような世間の常識に当てはめ、改善しようとするのは、

実は違うのです。誤った方向なのですね。だから、改善してはいけません。そこは今で言われるブラック

でもいいのです。私はそう思っています。最近は、少し世間に迎合しすぎる側面があるので、ちょっとだけ

懸念しています。

もちろん厳しいのは嫌ですし、大変なのは避けたいです。でも、そこに仏法を維持する為!という

ちゃんとした理由があるのであれば、僧侶は精進すべきですね。嫌なら、僧侶をやめればいい。

ただし、そこに私情やいじめなど違う論理が働いてくると、話は別です。

そんなものはハラスメントなので、すぐにやめるべきです。

さてさて話を戻しますが、一年目の終盤にでもなれば、準備も出来るようになるので、3時頃に起床となる

はずです。

それと比べれば、私の5時なんて遅い方。

お坊さんの早いっていうのは、むしろ世間でいう深夜!となってしまいます。

しかし、私の5時は私の家庭から見れば、断然早い。妻子からすれば、休みの日なのに、もっと寝かせて

よ!という感覚なのかもしれません。