こんにちは 住職です。
新型コロナウイルスによる自粛がしばらく続き、自坊からの外出も最低限にしておりました。
このような時期ですから、当然不要な仕事などはキャンセルとなり、要ではあるけど密集・密接・密閉
が揃う活動は延期となっていってます。そんな状況ですから、私もすっかり在宅勤務ばかりとなってしまい
直接、人とお会いするような環境がしばらくありませんでした。
そんな事も手伝ってなのか? GW明けの平日2日間で、長時間実際に人とお会いする時間があったのですが
、すごく疲れてしまったのです。身体というよりも、心が疲れたような感じ。
季節的な問題なのか、しばらく人と直接会ってなかったからか、よく判らないのですが、疲れてしまったの
です。
私は大学院時代、研究の為、一人で部屋に籠って勉強していたことがあります。長期間。
大学院まで行くと、同級生の友人は卒業していくので、実家のお寺に帰ったり、他の専門の学校にいったり
中には就職したり(同級生は、お寺の跡取りが多かったから就職は珍しい)と、友人が少なくなるのです。
しかも、学年が上がる毎に、後輩まで居なくなっていくのです。
結果、大学院の友人はいるのですが、気軽に遊びにいけるような友人はいなくなって、環境的にも勉強に
専念できるようになるのです。
そんな環境で、私はしばらく(1年ほど)人と交流しなくなった事があるのです。
その時に感じたことなのですが、人間、人と交流しなくなると、いざ交流をしようとしても、
これまでのように交流ができなくなるのです。「何を話したらいいのか?」と気になってしまい、
どうでも良いことが気になって、交流が苦手になってくるのですね。
私は大学院時代に、そんな経験をしたのです。それまでは、比較的交流は得意分野だったのですが、
人と会話しないで長期間生活すると、その能力は維持できなくなるのだと思います。
そんな経験があったから、ここ最近の自粛による弊害が気になったのですが、もしかしたら、直接人と会う
ことで「疲れ」を感じる人もいるのかもしれないな!?と思うようになりました。
そんなことを感じている今日なのです。