西照寺 中国の方との勉強会 開催してます
こんばんは 副住です。
西照寺では、法話会を毎月第二土曜日に行っています。
2年ほど前だったでしょうか、忘れてしまいましたが、その法話会に中国出身のDさんが来られました。
(法話会は、誰にでも開放されているので、どなたでもお越しいただけますが、なかなか新しい人は来ません(笑))
それなのにDさんは、突然様子見に来られたのです。入りづらかったでしょうね(笑)
私は、初めDさんが中国の方と気づかずにいましたが、色々お話していると中国の方だとわかりました。
その後、しばらく法話会に来なかったのですが、昨年末くらいに、Dさんは再びお母様を連れて
法話会に来てくださいました。
お母様は中国の方。日本語はわかりません。
何故?日本語わからないのに法話会に???と思いながら、事情をDさんに聞いてみました。
Dさんは日本語が上手でペラペラ。日本人の旦那様と生活をされています。
Dさんのお母様は中国で生活されてましたが、連れ合いを亡くし、娘と共に日本で生活をすることになったようです。
Dさんのお母様は、中国で浄土教を信仰し、熱心な信者さんということでした。
西照寺では、浄土真宗本願寺派と看板がでており、法話会の案内も掲示板で掲げています。
Dさんは、お母様を日本に連れてくる前に、その看板をみて、「浄土」と書いてあるからお母さんの信仰と同じだ!と
思われて、最初に法話会の様子を見に来たようです。
その後、お母様を日本に連れてこられたので、再び訪ねてこられたのです。
Dさんを通訳に介しお母様と話していると、お母様の中国での生活スタイルは月に一度、浄土の教えの勉強会があったようです。
その勉強会に信者さんが参加をし、念仏の教えを確かめていく。お母様はこれが一番大切なことだった。と言われました。
それが文化も言葉も違う異国にくることで、失われることを大層不安に思っている。とのことでした。
Dさんもお母さんの「生きがい」を求めて、たまたま西照寺に来られたわけです。
そんな想いを聞かされたら、「どげんかせんといかん!」と思うでしょ。
もちろん、月に一度の法話会に来てくださいと言いたいけれど、言葉がわからない。
そこで、個人的に法話会とは別に、勉強会をしましょう!ということで、
数ヶ月前から月に一度、勉強会を始めました。
今日も行ってきました。
毎回3時間前後かかります。
今日は、Dさんのお母さんが中国で学んでいたという、お経を頂戴してきました。
先月末に中国に帰国され、私のために持ってきてくれたのです。
凄いですね。初めて見るお経です。
浄土の教えでは「無量寿経」というお経が有名ですが、もともとがインドの言葉で書かれたものです。
それを中国語に翻訳したものが現在は5種類残っています。
その5種類は私も知っているのですが、その5種類をある方が新しく纏めあげたお経が写真のお経というのです。
ですから、私も初めて見るものです。
内容を見てみると、全部は読んでません(今の中国語だし、わからないところも多々ある)が、共通箇所がいくつもあります。
法蔵菩薩や48願も同じです。ですから、後期無量寿経の系譜にあたるのでしょうね。
現在の中国にも、浄土教が伝わっていて、熱心な信者さんが多いそうです。
他力や念仏・信心など、Dさんのお母さんは理解されています。共通点は多そうです。