おはようございます。住職です。
コロナ禍以降、ロシアのウクライナ侵攻も手伝って、エネルギー原資である石化燃料の価格が上がり、
それらは物流の単価に影響を与え、食材などにも影響を与えることになりました。
また、世界の国々では、コロナでロックダウンとなったことで、全体の需要は減少。
つまり、必然的に不要不急のサービスや商品の需要は減少いたのです。それが、感染者が落ち着き、
平時を取り戻しつつある状況で、需要が回復。生産が追い付かず、インフレ(物の価値が上がっていく)が
起こり、各国の財政担当者は、インフレを抑える為、金利を上げるなど、変化が激しい時を迎えています。
日本でも、色々な物の値段が上がってきており、特にエネルギー代である電気やガスなどの値段は大きく
上がっています。でも給与は増えないし、生活費が上がるだけで、余計に大変な状況に。
良い要素があまりないような気もしている今日この頃です。
アメリカのニューヨークなどでは、聞くところによると、あまりにインフレが進んで、お昼代が数千円
とか聞きました。ハワイでコロナに感染したという人の情報だと、ホテルで隔離中、出前を取ったらしく
日本食が食べたいからと、丸亀製麺のうどんを選んだら、確か2000円前後だったとか。
円安の影響もあったのでしょうが、あまりに高く、注文を悩んだそうです。
また、新聞の情報だと今年の8月の記事でしたが、家族でラーメン屋に入り、1万円を超えたとか。
アルコールなど注文しなかったのに。との事でした。
アメリカでは、ここまで物価が上がってしまっているのです。おそらく、この物価が持続していくの
でしょうから、給与も増えていくのではないか?と思います。
ある情報によれば、アメリカでは雇用したくても、人が来ないのだそうです。だから給与を上げて
より良い条件にするしかないでしょう。そうなれば、いずれ給与もあがって、経済発展が進むわけです。
今は大変でしょうが、そうやって、物価が上がり、給与が上がって、国の成長が遂げられていくわけです。
一方の日本は、物価は上げづらい。値上げすると売れなくなるからだ。そうなると、給与も増えない。
今の様な原料の値上げは最悪で、これまで企業努力で値上げしないできた会社は、もう限界との事。
値上げせざるを得ず、値上げはするんだけど、売れなくなる。当然、買う側の私達も給与が増えなければ
より安いものを探して、安い物を買って凌ぐわけです。
だから、アメリカと比べて、経済成長はしない。
この差が、時間と共に、大きく開いて、日本は安い国!となってしまうのです。
すでに、世界中のディズニーランドのパスポート代を比較すると、日本は最安値。
100円均一も、日本が最安値。iPhoneは、ちょっと前に値上げしたようですが、日本が最安値でした。
日本の外食産業は、観光客曰く、コスパは最高レベルとの事。
日本は今や、世界でも物が安い国なのです。数年前、中国人が日本で爆買いをしてましたが、
あれは日本製品が良いからではなく、安いから!との理由もあったそうです。
となると、日本は儲からない国になっているのです。だから、世界の企業は、日本に進出してこなくな
るのだそうです。
少子高齢化、経済成長をしない、資源がない。世界から遅れをとる要因です。
悲観論ではありませんが、すでに日本は後進国なのです。
だから、可能性の塊の若者が海外にドンドン逃げていきます。このまま日本に住んでいても、可能性が
見えづらいから。
もちろん、経済発展だけが幸せを決める尺度ではありません。しかし、日本は経済発展を遂げて成功し
今に至っています。そのような意味では、経済発展の価値観が蔓延しており、その価値観のまま生きていく
と、すでに来ている経済弱体化の未来に、幸せを感じづらくなり、身心ともに疲弊する人が増えることと
なるかもしれません。
少子高齢化、経済成長をしない、資源がない。は変わらないでしょう。
可能性があるとすれば、経済成長でしょう。
物価が上がってもOKと見なす、つまり、値段が上がってもいいよ!と日本人が思えれば、値段が上がり、
いずれ給与も上がってくるでしょうが、それができないまま30年以上が経過するので、日本人は
節約志向が定着しているのでしょう。だから、難しいと思います。
だから、変えられないことを変えようとしても無理なので、それを受け入れるしかありません。
であるならば、経済的に世界から遅れをとる中でも、幸せと実感できるような価値観を転換させて
いかねばならないと思います。
私はそれをやろうと思います。