おはようございます。住職です。
今日は祝日ですね。何の祝日だっけ?勤労感謝の日でしたか???
西照寺では、ご法事が勤まります。新型コロナウイルスの新規感染者数が減少し、
以降、ご法事も増えましたし、何よりも参列される人数が増えました。
とても良かったと安心する側面もあります。
新型コロナウイルスは、私達の生活に大きな変化を与えました。
コロナ前のこれまでの価値観から変わってしまった部分も相当あると思います。
この意識や生活スタイルの変化によって、色々と変化せざるを得ないものだってあります。
例えば、これまでは現場集合型会議が当然でしたが、コロナによって、リモート会議の効率性を
感じました。わざわざ会議の為に、遠方まで出張する必要性も低くなり、交通費や時間の無駄が
削減できることを知りました。もちろん、時には現場会議も必要ですが、今後は現場とリモートの
ハイブリッド型が理想でしょう。
会議だけとってもみても、これまでよりも移動が減るし、出張の宿泊も減ることとなり得ます。
電車・タクシー・ビジネスホテルにとっては、ちょっとした変化であっても、顧客のニーズが相対的に
減ることに繋がるわけだから、大変です。
また、コロナ禍でネットでの買い物が増えました。意外に便利だったし、商品の現物を直接見なくても
それなりに満足度が得られる買い物ができることも知りました。
こうなると、商品を直接見て買うことが出来る店舗型商店は影響受けると思われます。
ネットのお店(いわゆるECサイト)は、コロナによって顧客が増える変化に繋がり、現場型は顧客が減る変
化に繋がった可能性があります。これに影響を受けたのが、配達業界でしょう。配達業界は忙しなくなった
可能性が高いと思います。
旅行に関しては、一時的に旅行できない環境となりましたが、落ち着いてくれば、ニーズの呼び戻しが一気
にくるでしょうから、今後、大変忙しなくなりそうです。
このように考えたり、想像してみると、どうもコロナの変化は、「現場性」の有無を私たちに内省させたの
かもしれないと思います。
本当に現場でなければならない事物に関しては、これまで通り必要!
しかし、現場でなくても大丈夫な事物に関しては、ネットでもOK! あるいは、むしろネットの方が楽!
との流れなのかもしれません。
コロナによる変化によって、私は現場性というキーワードに注視し、事物を見るようになりました。
こうやって考えると、外食産業がどうなっていくのか?が、とても興味深く見えてきます。
これまでの外食産業は、店舗型が中心でした。
今後問われてくるのが、店舗に行って食べる!という現場性が大事だと、皆が思っていたのか?
あるいは、現場性ではなく「手軽に食べれる」あるいは「お店の味」が大事だと、皆が思っていたのか?
多くの人が、外食に求めていた表立っていなかったニーズが、これから表出することになるのだと
思うのです。
仮に、多くの人が、これまで外食の魅力を「手軽性」「味」などに感じていたとすれば、これは現場性で
なくても実現できることとなり得るはずなので、店舗型の外食産業が大きな変化をしていくこととなりそう
です。つまり、デリバリーやお持ち帰り分野に変化が出てくるはずです。
こうなると、一大事。店舗型飲食店はこれまでのような空間は不要となるでしょう。
都市部は店舗型飲食店の乱立地ですから、割と大きな変化がでてきそうですね。
万一、店舗型飲食店に大きな変化が出てくるようなら、一店舗のテナント面積を矮小化するとか、新たな環
境に適応する為の改装など、動きがでてくるかもしれませんね。
もし、こうなるならば、早めに動いて、テナント契約を埋めてしまうことが適切なのかもしれません。
動きが遅くなれば、変化の波に上手く乗れずに、後れをとってしまい、テナント業が成立しなくなる可能性
すらあり得ますね。
逆に、外食産業の店舗型飲食店に、多くの人が現場性を大事にしていたとしたならば、従来通りとなるはず
です。
こんな事を考えたり、想像したりすると、未来がどうなっていくのだろう?と考える訓練になりますね。
また、未来は作っていけるものかもしれない!とも思えます。
もちろん、流れがどうなっていくのか?なんて、誰も未来はわからないし、必然なんてないんだけど
これまでのように、安定した流れではもはやありません。コロナによって変化が確実に起こっている
わけですから、今後訪れであろう大きな変化をいかに想像し、適応できるか?という変化の節目に
ありそうな現況だと思っています。
そういう面では、天理教は「おじば」という猛烈な現場性を持っていたので、これは揺るぎないですね。