こんにちは 住職です。
ご報告です。
今春に予定しておりました「2020年 春 西照寺文化財鑑賞会」は中止することとなりました。
この度、新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるい、現在、日本でも感染拡大を防ぐため、
様々なイベントや行事ごとが自粛されています。
現在の世界情勢と日本における感染拡大状況の推移を注視しておりますが、特に日本では3月末まで
感染状況の推移をみる必要があります。
過剰な自粛は控えるべきだとも思いますが、文化財鑑賞会の本来の目的は、素晴しい文化財に直接触れるこ
とで、各人がそれぞれ何かを感じていただきたい!との想いがあります。
その為、鑑賞会の場は、部屋の密閉度が高く、さらに文化財に直接触れていただくわけですから、万一、感
染者がおられた場合、文化財を介在して、感染リスクが高まる機会となってしまいます。
そのような企画の運営的な側面から考えた場合、ご参加いただく皆様が、ウイルスの心配をしながらイベン
トを体感することとなってしまう為、本来の目的が達成できないのではないかと考えました。
また、もし今回企画を開催するとしても、ウイルス対策としてアルコール消毒や室内を十分加湿するなどの
対策をした上で開催すべきだと思います。
しかしながら、アルコール消毒や加湿による湿気は、文化財自体を痛めてしまうことに繋がります。
文化財保護という側面から考えた場合、やはり今回の開催は適切ではないと判断しました。
そこで、文化財寄贈者様ともご相談させていただき、今回の開催は中止させてただくこととなりました。
ご報告とさせていただきます。