日記

異宗派勉強会

おはようございます。住職です。

ようやく体調も落ち着いてきたような気がしてます。もう少し様子見はしたいと思います。

昨晩は、日蓮宗と浄土宗の同年代のお坊さんと4人で勉強会をしました。

万一、お通夜を勤めたとしても、大丈夫であろう時間帯、21時スタートの勉強会です。

私は浄土真宗なので、皆さんバラバラな感じですが、皆さん共通して宗教者なので、話題があうのです。

因みに、宗教者と書きましたが、「救い」を求めて「教えの学び」や「修行」と向き合っているタイプのお

坊さんという意味です。だから、話していても会話があうのですね。宗派が違うけど、お互いを批判するわ

けでもなく、お互いがわからない部分を聞きあったりして、敬意があるのです。

年齢的にも、同世代(45~50歳くらいの間かな?)なので、交流もしやすいのです。

勉強会のテーマは、「南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経」という書物を輪読しながら、所感を言い合う!みた

いな会です。南無阿弥陀仏では法然聖人(浄土宗の宗祖)を取り上げ、南無妙法蓮華経は日蓮上人(日蓮

宗の宗祖)を取り上げ、お互いを比較していく! そんな内容の本となっています。

だから、日蓮宗のお坊さんが二人、浄土宗のお坊さんが一人。そして、なぜか浄土真宗の私が一人。となっ

ているのです。私からすれば、日蓮宗の教えは、不勉強なのでよくわからない部分があります。お題目って

何?(つまり、南無妙法蓮華経って何の意味があるの?)みたいな感じですね。

一方の浄土宗は親鸞聖人のお師匠様である法然聖人の教えが基盤ですから、当然似ている部分があるし、

そもそも私も法然聖人の書物を読んでいますので、基本的な理解はできていると思っています。

ただし、そこに宗派的な色がでてくるので、そこに対しては理解が不足している部分はあります。

それぞれの宗派の状況や、あるいは教えの理解などを教えてもらえるので、とても勉強になるし、面白い

です。

一般の皆さんからすれば、宗派の違うお坊さんって、交流あるの?ないの?と思われるかもしれませんが、

ほぼ交流はないです。あったとしても、地元の仏教会のお付き合いがあって、交流がある!とか、そんな

繋がりがある場合のみだと思います。特に、宗派を超えて勉強会を!となると、かなり熱心なお坊さん

のみでしょう。ある意味、異端です。

私が異端なのか?となるのですが、まぁ異端でしょうね(笑)

そもそも私もこの会に参加した背景には、誘われたから!なのです。主催する日蓮宗のお坊さんがお誘いく

ださったからなのです。

私が昔、お寺の経営について勉強する為に参加した「未来の住職塾」というお寺の経営塾があるのですが

そこを通じてのご縁で、知り合った方なのです。

以来、日蓮宗のお坊さんには、とてもお世話になっているのですが、その流れから、今回のような会に参加

させていただける機会を頂いたのです。

でも、皆さん、お互いに敬意を持てる方々ばかりなので、素敵です。とても面白い。

そんな勉強会も、なんだかんだ言って、いつも23時半くらいまで続きます。昨日も、そうでした。

この会は不定期で、主催者の方から、「そろそろやりますか!?」と連絡がきて、日程調整して行います。

だいたい2~3か月に一度くらいの頻度かな。